12/13/2015

見え透いた誰得


またですか?

軽減税率、品目・財源で曖昧さ残す 国会審議紛糾も
与党協議は当初、約4000億円の生鮮食品だけに限る案から始まったが公明党が対象拡大を主張。独り身の高齢者がスーパーで総菜を買う状況などを想定し加工品全般に広げる一方、高級レストランでの飲食を含めない線引きで決着した。

どうやら未来の財布から金を盗む事になっているようですが、あまりにも杜撰じゃなかろうか。

上の文面から、スーパーで惣菜買う高齢者を救うため。しかし、この国で資産持ってるメインは高齢者。。。とくれば、同世代ダケでそこら辺相殺してくれませんかね?


それでも盗るなら、せめて効用最大目指して頂きたいところですが、さて、

[ 素敵な軽減 ]


素晴らしいですね。お手当が必要な人に少なく、不要に多く。

まっ、それよりなによりこんな仕組み作るために、特定の宗教団体がワザワザお伺い立てたとか何とか。宗教法人税の設定についてメガ組織に根回し協議ならまだしも、国民への徴税のあり方に関与しているなんて、この国はもう完全アカンかもな。


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10/08/2015

コア・サテライトの謎


ちょっとタイトルで釣ってみました。
かと言って、備忘録的ブログに釣りもへったくれもないのですがww

- - - - - - - - -

とある賢者の古典によると、

投資家は『稲妻が輝くときに』市場に居合わせなければならない。

仰る通りで。


マイナスが膨らむ事に心が折れ、輝きを放つ瞬間にノーポジだったりすると、

1980年から2008年の米国株(S&P500)の年平均リターンは約11%でしたが、その29年間の中で上昇率が高かったわずか30日を、もし逃していれば、上昇率は5.5%に急減します。


っ・・・・・・・

この記事の方々みたいに下方を無視出来る場合は兎も角ね。まぁ、上方異常値を切るんだったら下も切ってくださいましと言いたくなるんですが。

- - - - - - - - -

チョット稲妻ゴトで脱線気味ですが、ここから本題。

先ず以ってこれを見て「??」と疑問符が付く方や「やれやれ」と思う方は正解で、先の古典等を正しく踏襲しているハズですのでこの先無用な戯言となります (で、なければアレは何ですのん?な事に)


さて、バンガードの資料から抜粋、

コアとサテライトの中身


伝統的なコア・サテライト戦略では、コア資産は低コストの長期投資で構成されるのが一般的です。 インデックスのリターンを実現するインデックスファンドを組み合わせると、意味のあるコア投資になるでしょう。

サテライト投資には、コア投資との相関が低く、より特化した投資が採用されることがあります。



そのほか検索してみると、

サテライト向きのファンドの条件

「高い収益」を目指すサテライトは、コア資産以外でリスクもあるが、高いリターンを望めるものを選びます。

選ぶ基準には、
◇特定の資産が投資対象となるもの
◇より高い収益を目指すアクティブ運用のもの

資産としては、地域を限定した新興国の株式や債券、商品、不動産(REIT)や高金利通貨などが対象になります。特定の国や高金利の通貨、日本株式の中でもこれから成長するであろう分野?例えば環境など、興味ある分野を考えるといいでしょう。

対象資産によって、短期で売買した方がよいもの、長期で構えておくものと、それぞれの特徴によって運用方法も変わってきます。新興国など右肩上がりの成長を望むものは長期の姿勢で、商品など短期で構えておくべきものもあります。

どちらにせよ、リスクは高いがオールスターがたたき出す結果より、「リターンの高い」と考える物に賭けるという意味でだいたい合っているんだと思います。

そんな識者のおススメはどれも共通し興味深いのは、「騰がる期待」に手法が集中して紹介されている事。「相関が低く」と指し示しながら "猫も杓子も状態" な時に相関が高まる方に賭けさせようとする意図は何なのかハテ。


そもそも、、、

株式系金融商品は、右肩上がりだった特性が消えないと期待して運用のコアとしている。

それをブーストさせるべくアクティブ運用?
息をするのもメンドクサでアクティブに出来ないからパッシブBETなのに?


8/25/2015

ボラボラボラ

水・木・金・月と、寝不足此処に極まれり。
そりゃまそうなる久方ぶりのアホボラですからね。

日中は仕事傍ら日経のデルタ (ガンマ) や、宝くじバックの刈取りをヒタスラ行い、夜間の投資事では、株・金融商品は市況と仲良く曲がって行き雲散霧消。投資性を帯びたUSオプションは、ベガ盛りでなだらかに半減。一方で投機のガンマ・ベガ持ちや、確率の買いによって倍戻しと、なかなか面白くもあり複雑です。

今朝引けの印象からえいやで4dayセータ獲り、ボラドロップに傾けた2mo物プット売りとそれに、17年物のコール買いを仕込んで夜間は暫く静観出来そうで何より。(注:全く以って良く外しますwww


- 閑話休題 -

S&P500のオプション・プレミアムを集めた値が何を語るって?

恒例なのかこの地合いになると、毎度ムクムクと相場不参加者 (中身と値段を見ずに買い続ける手法の方々) のアレコレ蘊蓄や市況チェックが入って、いつものオチで締めくくる。そんなエントリーが多くなってくる印象。ただ、そこから導きがあるわけでないので、ある意味劣化版チャーティストみたいな内容ばかりですが。そういう意味でも以前にも書きましたが、例えばこれなどは違和感を感じずにいられないですね。

長きに渡り指数運用を主にされている方なので、それが何たるか良く判ってらっしゃるんでしょうけど、読者対象の中でも投信でびゅーの人が読んで、誤った理解が更に広まる気がしてならない。


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8/17/2015

新たな問題児を育てる

何かアクセス多いなと思ったら、KMI売った事か。

奇しくも、株式投資で参考にしているgonchan0810氏と同じタイミングで反対のアプローチになっていました。上がる下がるは理解の範疇を越えているので一先ず脇に置くと、個人的には事業 (本業) や投機も含めたトータルで売買しているので、まぁそういう事もあります。単にHWの時期が遅いため、お盆までズレ込んだだけなんですけど。


そんな与太話のついで、トータル・イメージをなんちゃってPPM風に (あくまで雰囲気的な使用で) 書くと、

  1. 花形 [Star]
    事業

  2. 金のなる木 [Cash Cow]
    配当株投資
    金融商品 (バリュー系ETF)


  3. 問題児 [Question Mark]
    バリュー 株 or グロース株投資
    投機 (米オプ)、投機実験 (N225先物+オプ)


  4. 負け犬 [Dog]
    不動産


A.D.は、まぁ良いとして、基本このブログで書いているのは、B.またはC.に属するグループに入るネタという事になります。

似た企業のTRPはC.の属性での保有しています。故、そこそこまで気分的に持てるのですが、事が起きた際にそのTRPは愚か、B.枠で保有しているつもりのKMIが負け犬落ちは残念さも一入。その懸念を払拭するため、売却し新しい金のなる木を探してみましたが、おいそれと見つかるわけも無く。

そして、その結果はお題の通り、新たな問題児を育てるべくグロース株にBetした次第。


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8/11/2015

あと10年は掛かるなコレ

ふぅ、やっとこさセーブポイント (盆休み) に今から突入。


最近忙しくて放置していた郵送物の大量未開封の中に、専ら現金置場化している国内証券から、NISAの封筒が頼んでもいないのに何故か届いたりしたので意味も無くサイトにログインしてみたところ、、、、



何も変わっていなかったwwww

いや、S&P500が出て来ているのは意外でした。(←おいおい、IVV買うだけでどんだけ掠めとってんのww

思うに、極限までコストが低い事のみ存在価値のある平均系インデックス・ファンド。鋭いめに言うと、有り得ない高コスト・ファンドと相対比較して低コストですとか、実のところはお高いとかどんだけポジティブなん?と。バンガードのアドミラル・シェアのフィーを見た後に見ると尚更。

個人的にはDCで上から2番目のファンドで毎月ハイリスク貯蓄していますが、あの頃のままその他の商品にも資産の大半投じていたら幾ら掛かったのかと想像すると、正直引きますねー。


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8/02/2015

溝すらないなんて


持ち株の情報収集ついでに、大きいゆえ必然的に皆が選好する、我が国を代表する銘柄を少々拾ってみました。予想はともかく、、、、



どうなのかは各々の印象として、先進国の中の一国で最も買われたトヨタなんだから堀まで無くても溝くらいあるんかと思ってましたwww


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7/27/2015

今更ながら大手


建前上無りスク扱いにしている家計の預金等資産、余りにも膨らむとじき建前が崩壊する際に困ります。と、いうのも有って、時期 (為替 & 金利) を見て、必要最低限のキャッシュ以外は米国割引債に置き場を替えようかと。


ならIBでええやんとなるのですが、何かあった時も考慮しつつ、品揃えいいところは大手となるんですね。


Wikiで確認してみると大手は、
  • 野村證券 (野村ホールディングス)
  • 大和証券 (大和証券グループ本社)
  • SMBC日興証券 (三井住友フィナンシャルグループ)
  • みずほ証券 (みずほフィナンシャルグループ)
  • 三菱UFJ証券ホールディングス(三菱UFJフィナンシャル・グループ)
    • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
    • 三菱UFJモルガン・スタンレーPB証券

らしいです。サイトを見たところ、SMBC日興とみずほは品薄なので除外。野村と大和は口座維持費が掛かるみたい....残るは三菱UFJモルガン・スタンレーって、無駄に名前長いなww ついでのPB証券ってちょうおかねもち専用?みつびしゆーえふじぇーもるがんすたんれーぷらいべーとばんくしょうけん?

PBは一生御縁の無い世界として、ここもここで問題あってどうやら電話注文のよう。21世紀もそこそこ経過しているのに。。。しかも売買スプレッド広いんだろうなぁ。。


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7/25/2015

光陰矢の如し

兎角、アジアに行ったりハロワいったり (自分じゃなくて募集ね)、決算前なのに子会社設立したり、それでいてお盆までにーの案件がどっさり。で、気付けば梅雨明けて、蝉時雨でもう7月も終わりに.........

そんなこんなで、最近買い散らかしたもの含め株式はいつもの放置で。

まぁ、Bloomberg Radio でダウのネ動き聞いていれば (似つかないポートフォリオなのに何故か) 大体判るんで、それなりに把握はしていますが、UTX が釣瓶落としだとか聞いたぐらいで個別には殆ど何も。


そんなこんなで Blogger にログインしたついで、スプレッド・シートで確認してみると、、


何故か配当だけデータ拾ってこないので、モーニングスターから手打ちで入れています。んー、マテル拙くね?エイボンとかテレフォニカを思い出す感じ。そも資源系が大概アレなんですが。


この状況、最近移動中に再読した本 (下写真) のデータに照らすと、どうみるか更に複雑。


読むと毎回、スモール・バリューと退屈な銘柄 (シーゲル流の黄金銘柄もコレに含まれるでしょう) こそと。


そこから改めてポートフォリオを眺めて見るとズレてるなぁと思わなくもないです。ただ単に帰納的判断でええの?El Dorad で Aurum 掴んでいるつもりが Iron Sulfide 握りしめて踊っている可能性もありますからねぇ。そういう思案が無駄なんでしょうが、割と楽しいもので。



それよりなにより、現実のオプション。なんとか時間の隙間に辛うじてセータ獲りに行ってるものの、結構ぶっこいている悪寒がしますので、そちらにリソース費やすべきなのは間違いありません。。。


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6/26/2015

AAの続き (その2)

分譲マンションやビルが近所にもポコポコと急ピッチで出来たり (これに加え店舗や高サ住などの需要もあり、本業が盛況なわけですが..)。あと、「土地、売り家、賃貸できる戸建てを探しています!!」的なチラシが頻繁に投函されていたり、ほんのり泡っぽい今日この頃。


そんなチラシに混じって、証券の名刺とチラシが高頻度でポストに入っている。

例えば、



その某證券、担当の顔写真とプロフが載っているんだが、完全に文系且つ肉体系、AA型株式等の仕組みを説明出来るとはとても思えないんだがww


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6/05/2015

Monkey 30 ファンド

かなりどうでもいい事ですが、今年の4月で5回目の仮想日本株ポートフォリオ。

始めたきっかけは、テキトーでもどうにかなるんじゃないの?を確認するため。3末に選んで4月に建てた想定で1年後に評価するおアソビです。(今年は忘れていて4/17スタート)



とある2つの指標からスクリーニングして (だいたい100銘柄より少ないぐらい) ランダムに30個選択した結果で等配分。必然的に有配株になっていて指数より高配当ですが、インカムは面倒なので含まず評価。

過去4回運良く1度もTopix (1308) を下回る事はないですが、全市場から抽出しているので東1が適切なベンチマークとは言い難い。ま、でも実際の対象商品が東1と日経しかまともにないのでTopixとしています。

今回の猿はどうなるやら。


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5/29/2015

AAの続き

忙し過ぎで近くのコール売って遠くのプットを買うマックジョブしか出来ない現実。。。は、さておき。

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トヨタが打ち出した「AA型種類株式」は買い得か | 山崎元のマルチスコープ


(1)発行価格は発行価格決定日の普通株式の株価の120%以上。
(2)配当は初年度から発行価格に対して年率0.5%、1.0%、1.5%、2.0%、と上昇し、5年度目以降は2.5%。
(3)議決権付き。
(4)普通株式への1:1の転換権付き。
(5)発行価格での取得を会社に請求できる。
(6)残余財産の分配においては、一般債権者に劣後し、普通株主に優先する。
(7)譲渡に制限あり(相続とTOBへの応募を除く)。
(8)初回5000万株、3回目まで発行を予定(合計で総発行株数の5%未満)。


 さて、読者は、トヨタの「AA型種類株式」を魅力的な投資対象だと思われるだろうか。

 冒頭から引っかけ質問のようで恐縮だが、これは発行価格に大きく依存する。例えば、トヨタの普通株の株価が8000円のとき、一株当たり9600円でAA型種類株を買えるなら、これはかなり魅力的な投資対象だろう。しかし、一株3万円だと買うのを躊躇するだろう(注;共に現時点の筆者の個人的な意見です)。


氏の見解は本文を読んで頂くとして。

ここからは異なる角度と云う名の勝手気ままな無責任ド素人妄想でお送りします。


ざっくりと、、、
普通にトヨタ株を今買うと 8,700、
AAは想定1.2倍の値段を出して 10,440。


AA = 劣後債ロング + ヨーロピアン・コール・ロング

トヨタ = Topixみたいなものなので、どこかの教科書的に年率 5%が達成出来ると仮定した場合、トヨタ株を5年保有でのインカムとキャピタルの利益想定が2,405。一方、AAのインカムが783、差分は1,621。


その差分をAAのミソであるコール買いのコストとすると、、、

現値  8,700
行使 10,440
金利  0.1% (JGB 5年債)
期間  5
配当  2.34% (として)
価格  1,621

としたインプライド・ボラティリティは35%程度 (IV、t=365)。取り敢えず、トピックス = Toyotaという事でリスク 20% に2割5分上乗せで HV = 25%だとその差10%。。。コレ、ぼり過ぎじゃないの?

IV を HV +5% でプレミアム1,271ぐらい。を、妥当と見做した場合、350 (初回は5,000万株発行との事なので、175億円分のマボロシ) は誰かの架空のポッケにイン。

まぁ、上の与太計算は無視してww も、株式の占い方や金利の読み、債券の理解、非上場の流動性リスクをどう反映させるのか等々。これが適正かどうかを判断するために考慮すべき内容が盛り沢山ですね。


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4/29/2015

目が曇ってよくわからん

誰がトヨタとウィンウィンやて?

トヨタ:最大5000億円発行、初の種類株 ― 中長期保有の株主層開拓 (1) | Bloomberg


(ブルームバーグ):トヨタ自動車 は28日、譲渡制限が付いた種類株式を最大で5000億円発行することを決めた。株主総会での承認手続きを前提にして、非上場となる初の種類株を通じて中長期保有の株主層を開拓するのが狙い。

28日付資料によると、発行するのは第1回AA型種類株式(AA型はトヨタ初の乗用車の車名)。調達資金は燃料電池車(FCV)開発を含む研究開発費(R&D)に充てる。6月の総会後に決まる1株の発行価格は決定日の東証終値 の1.2倍以上として、株数は5000万株が上限。普通株の希薄化を避けるために同数程度の自己株式を取得する予定。

トヨタはR&Dが業績に寄与する期間と株主の投資期間がなるべく重なることが望ましいと判断、概ね5年後に普通株への転換や発行価格での買い取りが可能な種類株にした。配当年率は発行年度に0.5%として、1年ごとに0.5ポイント上昇する。普通株と同様に議決権は付いている。引受証券会社は野村証券。

SBI証券の鈴木英之投資調査部長は、トヨタの種類株は一般的にはなじみのない方法で資本調達の多様化がメリットだと述べ「日本のトップ企業であるというポジションを考えれば、このような方法があるということを日本、産業界に示している部分で意義がある」と指摘した。

えーこのAA型誰得?このディールで野村證券が儲けるつもり、までしかワカラン。。。


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3/07/2015

リスクフリーの信用リスク


仕事もひと段落してのログ。
つくづく思うんですが、有用な情報が無料で、無用な情報が有料の変な時代ですね。

早速有用な、

第240回 低金利時代のマネー運用を考える3つの視点


後者に関して補足しよう。株式と長期債を持つと、以下のような「傾向」が生じると期待される。

仮に、(A)不景気になった場合に企業の利益が圧迫されるから株式のリターンは不調(マイナスもあり得る)だが、長期金利が低下して長期債価格が上がる。他方、(B)好景気になった場合、長期金利が上昇して債券価格が下がり債券リターンは不利になるかも知れないが、企業収益が伸びて株式のリターンが高くなる。

つまり、株式と債券を組み合わせて持つ事で、お互いになにがしかリスクを打ち消し合うことが期待出来るのだ。


最近自分がしつこく債券に粘着していた事のまとめ的な感じですね。


債券を持つことの分散投資効果は、「これまで」と「これから」では異なると考えられる。漫然と同じアセット・アロケーションを持つべきではない。


そうそう、日本に限らずの話で、まさに今直面している問題。運用管理という意味でもコストが見合えば、アセット・アロケーションは常に流動的な変更が正しいわけですし、漫然はいけませんね。


「変動・10年型」の個人向け国債は、実質的には半年単位の短期運用であるが、元本保証であることに加えて、利回りが長期金利の上昇に対して約3分の2追随出来る、いい意味で「無難な」運用対象だ。

国債なので、銀行預金のように預金保険の範囲を気にする必要がない。さすがに財務省は、「銀行預金よりも安全です」とは宣伝しないが、信用リスク面での気遣いが不要であることは個人向け国債の大きな長所だ。


いつもためになる事を書いてくれる方なのですが、いいところでプロ側の意見 (太字の部分) っぽくなってしまっているのが残念です。あとコレは、揚げ足とりですが、


「長期金利の上昇に対して約3分の2追随出来る」
 ↓
「長期金利の上昇に対して約3分の2に劣後する」


とも言えるわけでして、「無難」とみるか「イマイチ」に見えるかと聞かれれば、イマイチと答えてしまうと思います。辛うじて、金利2回分のペナルティで逃げる事が出来るらしいので、まぁ余程の鈍感でなければ大丈夫でしょうけど。



ついでなので、その気遣い不要なリスクフリーの信用を確認するべく、ブルンバーグから現状の値を。

[JGB CDS 5年] [JGB CDS 10年]


これだけ見ても何にもわかりませんが、ニッセイ基礎研究所のデータに合わせて想定回収率は35%として、そこから効率的市場の価格形成を前提としたデフォルト率 は、


期間 日本 米国
(参考)
英国
(参考)
ドイツ
(参考)
5年 3.37% 1.15% 1.46% 1.22%
10年 10.94% 8.24% 5.95% 6.09%


うーん。引用文の通り銀行より安全なのはもちろん理解出来ますが、割とあるじゃないの的な印象です。


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3/03/2015

債券もお忘れなく §2

一昨年はBSとモンテカルロ、昨年はVolatilityとArch/Garch Modelsについて。そして、今年の学習は先ずは米国債という事で、またまた以前からの流れを汲んで。モチロンですが、我が国クジラの餌でもあるJGBも忘れていませんよ、虎視眈々とwwww

といっても近くどうこうしようと思っていないのですが、来るポジション改編時に役立つかもしれないテーマなので少し無駄に手を動かしてみました。

大枠として、
  • 株式
  • 債券
  • 不動産
  • ゴールド

など組入れる運用の想定で、データ集積がラクなETFを使って見てみます。まず相関関係

サンプルの期間的限界から8年程度~3年程度、ド楽観オンリー相場やお通夜相場のみなど6パターンから採った値をガラガラポンしての中央値。傾向としては、それほど相場で変わらないという印象でした。


残りの必要なパラメータは、

これも各パターンを考慮した中央値で。

ただし、VEU (米国外株式) やRWX (米国外リート) は過去リターンが劣悪過ぎるので、米国と同等に期待リターンを調整。ゴールドは寧ろ良すぎる気がするのと、自分が価値を理解していないので、主観により株式の期待リターンから5%差し引いて採用。

まぁまぁ納得出来そうな値だと思いますが、鉛筆舐めて決めるのは実に気持ち悪い。
そも何だよ期待リターンって、、超長期チャート眺めて悦がるCWI派みたいじゃねーのと思えたり。


戻って、制約はレバレッジと空売り、当然ですがリターン < リスクの関係を前提での最適化。

収束しきれない端数は、最大配分箇所より削減しています。

積極派は株式4割:長期債6割、消極派になるにつれ中期~短期債とリートが入ってきています。ゴールドと短期債 (含む、現金・MRF・MMF) は運用上不要なシロモノだとの結果ですね、鉛筆舐めていますから何とも言えませんが。

結果からどう利用するか?ETFやファンドは論外と思えるんですね。やはり、生債券でしょうか。


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2/25/2015

セクターETFの利用

NYで0℉とか凄いですねぇ。日本は黄砂が恐ろしいですが。

さて、特に意味もなくバンガード・インベストメンツ・ジャパンのGJに応えてww
下地となる考えに、マーケットキャップ (株式時価総額) 加重への丸投げ運用に対する疑問。平均の質という問題をセクターETFでどうにかなるかというアソビですね。


[ 関連エントリー ]
スマートベータとセクター
債券もお忘れなく
今後も有効?


先ずは、3期間での各セクター相関を抽出。
ほとんどのデータが無料で入る、非常に便利な時代に感謝しなければなりませんね。

[2005.02.22 - 2015.02.23 , 10年]


[2005.02.22 - 2012.02.23 , 7年]


[2005.02.22 - 2009.02.23 , 4年]

何故に2005年から?ですが、web上の過去ログを追えば世の運用者が楽観と慢心に満ちた時代。

そこからリーマンの4年、欧州ゴタゴタの7年、そして現在まで。悪い時期スッ飛ばして見るより今後役立つだろうの目論見で。2015年は、2005年の様な雰囲気を醸し出していますし、丁度良かろうと思う次第。



そこで、対象とする商品ですが、ここは広範に分散されていると謳われている、バンガード・トータル・ストック・マーケット (VTI) のヒストリカルデータを中心に利用してみます。

  • VTI 10年リスク = 20.4% , リターン = 8.1%
        7年リスク = 23.1% , リターン = 2.9%
        4年リスク = 24.2% , リターン = -3.8%


前提に問題ありそうですが、このVTI結果を正しいとしてλを出し、各セクターETFの10年 , 7年データからソルバーで最適化し、セクター再配分比率を求めてみました。

制約条件は、レバレッジと空売り無しにしています。

そして、4年を見ない理由は唯プラス収益が公益 (VPU) のみであって無意味なので。

ここにリート入れちゃっているのがどうかなと思いますが、概ね予想通りVTIはセクター偏りがキツイです。最適化するとVFHはゼロに (その代り、リートが入っているので金融セクターそのものがゼロではない)

興味深いのは、エネルギーとヘルスケア。おそらく循環に応じた保有率を心がけねばブレが大きくなってしまう気がしますね。やっぱりというか、素材・通信・公益はある程度保有が吉なのではないかと。


しかしここで終わってはアレなので。
リスクは過去をある程度利用してもいいかもしれませんが、リターンはNG。の教えより、リターンを全てのセクターで一定の期待リターンとし確認してみます。

生活必需品 (VDC) , ヘルスケア (VHT) , 公益 (VPU) を少しオーバーウエイト、残りはイコールウエイトで調整でOK?まぁなんというか、ありきたり出来レースみたいな結果ですねコレ。
(御利用はOwn Riskでお願いしますww)


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2/23/2015

今後も有効?

良い時には悪い時の事でも。

自分は誠に残念ながら近年で最大の株価下落記録である、リーマン時に株式投資や、株価指数商品などリスク資産で運用していなかったので未経験。(正確には不動産にブッ込んでましたww)

さて、その時のような大きな下落はロンガーにとっては将来の糧で、これから積んでいく間は嬉しい期間。教科書的には、リスク許容度に合わせ債券をポートフォリオに適量盛り込む流れが一般的。でしたっけ?

そこで先ず債券を見てみると、

|============================ 短期国債 ============================|
[2007.10.12 ~ 2009.02.27] [2007.10.12 ~ 2015.02.20]
この期間S&P500との相関は、-0.42 ~ -0.50



|============================ 長期国債 ============================|
[2007.10.12 ~ 2009.02.27] [2007.10.12 ~ 2015.02.20]
この期間S&P500との相関は、-0.47
これだけ見れば株式いらんのじゃないかと思うフシはありますが。



賢者ポートフォリオをドルベースで考えた場合で、かなり保守的に株式 45% : 債券 55% でどうなるか。

|======================= 市場平均 + 短期国債 =======================|
[2007.10.12 ~ 2009.02.27] [2007.10.12 ~ 2015.02.20]
リスクを抑えてリターンも抑える。当然というか、悪い時期に長期国債ほどリスク低減効果はないですね。



|======================= 市場平均 + 長期国債 =======================|
[2007.10.12 ~ 2009.02.27] [2007.10.12 ~ 2015.02.20]
最悪時のリスクをある程度抑えて、リターンはS&P500並と理想的?



市場平均はハイリスク過ぎ。有事で半値上等はかなわんと思う向きは、民需中心の地味で手堅い収益力のあるセクターを市場平均の代わりに組入れする事になります。

|========================== コンサバティブ ==========================|
[2007.10.12 ~ 2009.02.27] [2007.10.12 ~ 2015.02.20]
阿鼻叫喚で回りが血をダラダラ流している中、リーマン前~リーマン底で微プラ。結果現在まで保有で、S&P500をアウトパフォーム。比較低リスク (=高リターン) のVDC単体でも得られない安定感ですね。


しかしなんで低リスク,低ベータが良かったのか?これ (は日本のケースですが) とかヒントっぽいんですが。

「ボラティリティ・アノマリー」の行動経済学的探求


「リスクが高い証券に投資した場合の期待リターンは、リスクが低い証券に投資した場合のそれに比べて高い」との伝統的ファイナンス理論の「常識」に反し、現実の株式市場では、事前に測定された個別証券のベータ値とその後に実現されるリターンとの間、そして事前に測定された個別証券の銘柄固有ボラティリティとその後に実現されるリターンとの間に、それぞれ負の相関が観察される。

アセットクラス管理での資産運用で、単にお金の得喪のみを見ている運用者にはわからない、株式に投資している投資家であれば、実体験から腹に落ちる話ですね。

そして、なんでそうなるのか?レポートを荒っぽく纏めると、参加者の仕事上都合や無批判追随者も巻き込み、平均の質が悪化しリターンが殺がれていると。

すると、よくβ派な人がデイトレーダーに感謝の念を表明したり、アクティブ投信に一部サテライト運用とか正に盗人に追い銭な話。アクティブ投信に手数料もお支払しているので2重にヤラレる算段ですね。


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2/19/2015

債券もお忘れなく

これまでは、ですが。


  • S&P500均等荷重 (RSP) + 米国長期債 (TLT)

    [期間 約10年]
    [期間 約9年]
    [期間 約8年]
    [期間 約7年]
    [期間 約6年]
    [期間 約5年]
    [期間 約4年]
    [期間 約3年]
S&P500よりハイリスクでハイリターンのイコールウエイトで見てみましたが、概ね株式4割~5割が安定でしょうか。よりハイリスクの保有ETFでもある米国小型バリュー (VBR) はRSPに惨敗でしたね。



  • 米国生活必需品セクター (VDC) + 米国長期債 (TLT)

    [期間 約10年]
    [期間 約9年]
    [期間 約8年]
    [期間 約7年]
    [期間 約6年]
    [期間 約5年]
    [期間 約4年]
    [期間 約3年]
リスクフリーをひとまず無視した場合、シャープレシオ的にも素敵な関係。このセクターは比較低リスクという事もあり、ベストな配分は株式5割~6割とRSPより多く配分出来そうです。


例えば、米国株式と先進国株式などの組み合わせは正の相関関係。そこで懸命に最適化を求めても効果は微小で、当然というか株式と国債 (社債は正の相関関係っぽいのでトータル・ボンド系も含め調べていない) は、正常な世界であれば一考に値する気がしますね。


まぁ、教科書的には短期国債が正解かと思いますが、今回は、
  • 株 + 低リスクな債券 = それなりのリスク = 普通の事ではなく、
  • 株 + 高リスクな債券 = 中度のリスク
を調べたかっただけなんですが。


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