7/13/2013

夢のインカム生活

読んでるウチについ皮算用をやってみたくなり。

自家製の毎月分配金ファンドを作る | Dividend Snowball Investing


このところの株高や相次ぐ著名投資評論家たちの攻撃により、グロソブ系のいわゆる「毎月分配金ファンド」というのは一時の勢いが失せたように思われます(多分)。

毎月何らかのインカムが入金されるという点について、そのニーズはよくわかります。私も同じような思いがあります。だから配当金目当ての株式投資をしているということになります。

同様に配当株運用しているので良く判ります。どれどれ自分の場合どうなっているか纏めると、
* 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 Σ
AZN                     2
CVX                 4
GIS                 4
JNJ                 4
KMB                 4
MO                 4
LO                 4
PEP                 4
PG                 4
RDS.B                 4
STO                       1
TRI                 4
UL                 4
XOM                 4
VBR                       1
DLS                 4
DGS                 4
BIV 12
Σ 3 4 11 3 3 12 3 4 11 3 3 12 *

3・6・9・12が多い事は判ってますが、持ち分を一覧にしてみると一応毎月何かしら受取っている状態 (債券ETFを除外しても)

将来積み上がってDrip解除し配当暮らしも夢があっていいですが、ここで一捻り。一般に普及しているタコ足は無しとして、相対 (ゼロサム) でキャッシュを得る事も考慮すると、また一段と夢も広がるわけです。要はカバード・コールを使ってみよう的な。



で、金融資産からのインカムが幾らあればいいのか?は、人それぞれとして妄想してみます。

[ 仮定条件 ]
  • 金融資産100万ドル
  • 運用はETF
  • 価額、外部環境は固定
  • マイナスコストは適当な値


まずは、疑似VWINX (Vanguard Wellesley Income Fund)的な配分で、株式ETFは毎月カバード・コール。
原資産 (ダウ) に対して1%のプレミアムは、2・3ティック程OTMなイメージで妥当な値だとは思います。これでも1ドル=100円で考えた場合、生活費の全国平均以上は確保できますね。



次に、債券→預貯金に変えてリスクを下げつつ、株式を増やした場合。
これでもいいかもしれません。

何気に同じインデックス運用でもキャピタル・ゲインの最大化が終着点の手法と比べ、この手法の方が心穏やかに過ごせそうです。

実際は、価額や外部環境は固定なんてありえませんし、上手く行かない事が世の常。まぁ、ちょっと疲れている連休前の週末は、そんな現実逃避でもして気分を変えつつ残務処理に向き合わねばやってられませんよ、と云う全く以てイイ加減なお話。。。


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7/10/2013

裏技みたいで面白い


どの記事も大した内容なく更新している当ブログで、最も閲覧が過疎っているカテゴリーのオプション。それはいいとしてw 個人的にスッキリしたのでログ。

それは、2項モデルの事。自分の場合、アメリカンタイプを主取引しているついで、少ない期間のチョットした物を作ってみたものの、楽天RSSみたいに便利なものもないので売買時に手動でちょこっと使うぐらい。

しかし精度的にどうなのか?そんな事を思いつつ長らく放置していましたが、少し調べてみると端的な解が金融大学に書かれていました。


 
ヨーロピアンタイプのオプション価格は、BSモデルを利用して短時間で計算できます。しかし、アメリカンタイプのオプション価格は、BSモデルに相当するモデルがなかったため、2項モデルを利用して計算していました。

2項モデルでは、計算期間(格子数)を大きくするほど、誤差の小さい答えを得ることができます。2項モデルで精度のよい計算をするには、計算期間(格子数)を無限に増やしていけばよいのです。


チョットしたものでも、エクセルで7MBくらいと結構重いし、期間を増やす事は面倒この上ないです。



しかし、計算期間(格子数)を1万回に設定して計算するのは、時間がかかりすぎて大変です。

そこで、ヨーロピアンタイプの計算における誤差(少ない格子数(例えば4回)で計算した答えと、BSモデルの答えとの誤差)が、アメリカンタイプの計算にも同様にあると仮定する方法が考えられました。

すると、計算期間(格子数)4回で計算したアメリカンタイプの計算の答えに、ヨーロピアンタイプの計算の誤差を加えることで、計算期間(格子数)1万回で計算した答えに近似する答えを得ることができます。

なお、計算期間(格子数)4回で計算したアメリカンタイプとヨーロピアンタイプの計算の差をBSモデルの答えに加算して計算する方法…と考えても、計算結果は同じです。


ほほぅ、これは実用的かもしれません。ほんと、何でもフリーで情報が手に入る便利な時代ですねぇ。

何となく進歩した気がするので、ずいぶん過去に読んだ 「金融工学の悪魔―騙されないためのデリバティブとポートフォリオの理論・入門」 を再読してみると面白いかも?近く読んでみようと思います。

内容については触れませんがこの本はデリバティブ運用だけでなく、現物買い持ちで資産運用する人にもお薦め出来る良書です。