何らかの動機で企業を買いたいと考えウォッチし、何らかの指標等からの判断でその企業の株を買い付けするワケですが、ホルダーの理想は買った位置が大底で、ドカッと一括買い付けが一番。
当然、相場に参加していればいくつかはそういう幸運にも恵まれますが、特に市場リスクが平時に買う場合は思惑通りに描いてはくれません。
そんな株式やETF等商品のお手当てで最たる手法は、ナンピンです。仮に下がっていてもいつかは戻るだろうと買い増しし、取得価格 (価額) を引き下げる方法。取り組む発想や利が乗ってからの対応は異なるが、ドルコスト平均法 (積立買付) 等もそれ含まれるでしょう。
さて、その投資の王道?であるナンピンを行わず、何らかの相場観から値幅 (キャピタルゲイン) を期待するとして。買った判断を市場は誤りであると評価した場合で且つ、自分的には問題ないと考えた場合どうする?簡単には、買値がディスカウントでは無かったが、将来的に楽観している場合どうする?とも。
例に保有銘柄で絶賛沈降滞留中のマテルを見てみます。
私的な損益率は
-16.4%、割と喰らっていますね。
P/Eは13.5(Trailing) , 12.7(Forward)と、S&P500の18.4や業界平均26.6と比べてもまずまずの低評価で、チャート見ても自分には何にも判りませんが割安な状態だと考えています。
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ここから、確信を以って運用していない自分としては、銘柄のウェイトを偏らせてまで採りたいと思わない考えもあり、ナンピンを行わず同様の効果を目論む手法に入ります。先ず大まかに、「何時まで」に「どのくらい」の水準に到達しているのか占うというか夢想するワケです。
当たらない読みとしては「再来年、2016年秋頃」に「45㌦」を越えているとしましょう (←ド楽観ww
その可能性は如何ほどかと。
ここで肝心なのは、こんだけ下がっているんだから戻るだろう。この発想だけは持たない。
Forward P/Eからの益回りと、利益成長率-リスクフリーの差分が+1%としてその期待から配当、増配率を想像で加味し差っ引くと、2年後34㌦半ば辺りかと思われたのでやはり読みは楽観ですね。
何故45と考えるかは兎も角、上昇に張るポジションとして2017年1月満期35㌦のFar OTMのLeapsコールを買っています。上がると思うからコール買いという株屋なポジション。ガンマ/セータが小さい分期近で張るよりはマシですが、ファンダメンタルズ + 未来の市場環境を当てに行く、現物や先物の代替的な発想ですから、オプションの中では相当リスクラバーでアグレッシブな手法になります。
そのオプションから、ストライクプライスの35や美味しいところまで来るだろう可能性はというと、
グラフから35の到達確率は大体30%~30%後半ぐらい、45は10%弱~15%強程度でしょうか。ここからも読みは楽観だと考えて差し支えないかと。
これだと時は有限、いずれジリ貧になる可能性が高いポジションで配当も受け取れずいいとこ無しです。
それはそれで一つの戦略としていいんですが、先にも書いた様に確信を以っていない自分は、タイムスプレッドで補完する方法を選びます。先ずは2017.01 35 Call Longに2014.10 35 Call Shortする形のカレンダーで待つ時間からキャッシュを頂戴したい所存。
補完すると言っても今日現在、例えばスプレッドやデルタから今月満期日コール売りは11%、ボラから現値±9.9%動くとみられていますから、僅かに到達すると思われているので必ずタダメシではありませんが、まぁ無いかなと思っている次第。仮にITMしてもそれは望ましい事で、その月のインフローを諦めてロールするだけですし。
期近でプレミアム受取りつつ買いのゼロコスト化を図り、続けて配当の代わりを貰いあわよくば楽観の読みに到達してくれればいいわけで。こうやって考えるとバリュー株の見直され期待買いとか、問題ない銘柄の下落リカバリーするのに、流動性ある銘柄であれば無理に現物を抱えなくても良いと思うんですね。