4/16/2014

小さきもの (それでいてホットでないもの)

駆け出しの頃に読んだ (主に株式にまつわる) 本からの理解で、
  1. 分散する
  2. 市場平均は偏っており、運用に使う場合はあくまで一部で
  3. 長期では小型株で且つ、割安株が良い
そこから、3. を一応考慮した商品を意識して組み入れているわけです。保有分からDGS (新興国) を追い出した事もあり、徐々にウェイトは下がっていますが。


長期で良いと言っても、長期とはどの程度なのか。100年?

当方は先の書籍達の中で、Robert Haugen R.I.P. (1942-2013)  が書いていた10年の倍で20年と都合良く解釈しています。それに加えて以下のデータから10年ではグロースに負け。

[2004-2014][2005-2014]

[2006-2014][2007-2014]

[2008-2014][2009-2014]

[2010-2014][2011-2014]

[2012-2014][2013-2014]

ここのところ成長期待の高いヘルスケア (バイオ) が多めのVBKがマズイ方向に行っているので、バリュー株のリスク / リターンが良く見えていますが、この先10年でVBRがグロースを圧倒する程の差を生むのか?

一度しかない運用期間で、ダイヤモンド・ヘッドに辿り着くかは五分五分でしょう。



少し角度を変えて、株式投資の事。

自分のポートフォリオに占める銘柄は、Mega ~ Largeの時価総額に固めています。それはそれで考えがあってこうなっていますが、1つ2つMid以下の銘柄もスパイスに良いのでは?と。

アノマリーの利用という意味では、いわずとも時価総額が小さい = Small Firm Effect、アナリスト調査等注目されにくい = Neglected Firm Effectは半自動的に達成しています。

そこから狙うところ、、相対的3低レシオとバリュエーションが良く、株主に継続してキャッシュを見せる事が出来て(有配 + 増配意欲)、更には業界で楔が効いてそうな企業。そして、も一つわがまま言うと、何やっているかわかりやすいと尚良し。


そんな条件を全て網羅しているとは言えませんが、最も気になる企業。
Textainer Group Holdings (NYSE : TGH)です。



まぁ、バリュー株らしい内容。詳らかにしてもしょうがないので、気になっているって事で。



ちなみに、どのような商品が銘柄を組み込んでいるのか、馴染みのある物だけ取り上げてみると、
  • PowerShares International Dividend Achievers Portfolio
  • Vanguard Small Cap
  • Vanguard Total Stock Market
  • DFA US Small Cap I
  • Vanguard Small Cap Value
  • PowerShares KBW High Dividend Yield Financial Portfolio
  • iShares Russell 2000 Value
スモール系に入っているのは当然として、PowerSharesは意外。

先ず、PIDでは上から4番目のウェイトです (ただ上位3つはLPだったり)
もう一つのKBWDは、Financial Services 54.64% , REIT 43.08% , Industrials 2.28% ← TGH と、意外より不思議。



ついでに、視覚で大きさなど。

ナンカこういった企業を見ると、探し物をしているみたいで楽しいっちゃ楽しい。


4/14/2014

手札あれこれ

退屈しのぎのおアソビです。

金融派生商品を使った運用で、その目的がトレースなマニアを除く普通の資産運用は、市場平均や代表的指数と比べて同じリターンを得るなら、リスクが低い方が良い。同じリスクの可能性があるなら、その逆。

ポジションや手法の選択が自由な個人で、出来るだけ合理性のある運用。そのひとつにオプションの利用があり、時間コストも含めた場合の有力候補はLDSでしょう。否、だと思います。

LDS = Leaps Diagonal Spread
簡単に、満期日・行使価格の違う銘柄の組み合わせで、オプション買いは9ヶ月以上先の満期日でDeepITMを使い、期近のATM~OTMを売る。



ここで一つ、机上のLDS運用をしてみます。

  • 期限は、来年1月4日までの300日運用 (逆算で3月10日運用開始)
  • 原資産はラッセル2000インデックス連動商品 (IWM)
  • 持っている相場観として、期限の300日後にIWMの価額が2.77%上昇している
  • フィーなどは除外

こんな感じで仮定、下図はイメージ。
何でこの%かというと、分配除いても経済成長率と同等の上昇は期待出来るでしょうとのいい加減な設定で、特に根拠も何もありません。

上表、日付の下に記載のIVは現状に近い値としています。出口期限のIVを低く設定していますが、現状ATMに近い値で。
IV = Implied Volatility
現実のオプション市場でついたオプション価格から逆算されたボラティリティをインプライド・ボラティリティという。
要するに、設定は概ね現実に近い、ありえそうな値を用いつつ、下の比較用に都合よく収斂させた結果がこうだっただけともいいます。




ベンチマークはIWM1枚(100口) を300日間買い持ち。

オプションの条件は、

  • 2年弱先の2016年1月15日満期、ストライクプライス94㌦、ディープインザマネーのコール買い
  • 期近オプションのプレミアムが1㌦のコール売り⇒失効⇒売建を毎月繰り返す
  • オプションのプレミアムは、開始時IV23%、終了時18%とし2項ツリー(300項)で算出
  • パラメータとして、日数は365日計算、金利は現状の米国2年債、分配は1.25%
  • 300日後にオプション買いを転売


【ケース1】
バイ・アンド・ホールド1枚に対しLDSを1セットで、思惑通りの結果 (価額上昇2.77%) だった場合。

売却時122.28㌦、IV18%とする事で、オプション買いが買値で売れる様になってあるので、LDSの儲けはコール売りのみです。分配は面倒なので1.5㌦としました。

晒した額でみても、悪くないですね。 

それならば、同じ金額を拠出したらボロ儲けやん?と鼻の下を伸ばしてみると、


【ケース2】
バイ・アンド・ホールド1枚分11,899㌦に近い金額までLDSのセット数を増やし、思惑通りの結果 (価額上昇2.77%) だった場合。
コレを見ると、ボラティリティが高いインデックス連動商品で玄孫の代までバイ・アンド・ドリップ貫徹し、複利の魔法で儲けると確信している神を除けば、短期での利益確定に一考の余地はある気がします。 




なんて、都合良く相場観通りに行く事はないので悪いケースも並べます。


【ケース3】
バイ・アンド・ホールド1枚に対しLDSを1セットで、思惑通りに行かず結果、オプション買いの94㌦まで下落した場合。
投下資本率でみるか、同じリスク対象としてみるかで変わりますが、悪くないと思いますね。 


【ケース4】
バイ・アンド・ホールド1枚分11,899㌦に近い金額までLDSのセット数を増やし、思惑通りに行かず結果、オプション買いの94㌦まで下落した場合。
 
【ケース2】で相場観を当てた場合、【ケース4】で大きく外した場合を見比べてみると、リスク選好度合いによっては選択可能な範囲に思えます。



では、相場観が大外れし300日後94㌦になったとして、バイ・アンド・ホールドと同額の損失を許容する場合はどの程度になるのか?

答えはLDS2セットです(絵は無し)


そこから300日後の来年1月4日時点で、IWMの価額が122.28㌦ ~ 94㌦の範囲において、

  1. B&Hより負け額を減らして、B&Hより少し儲けたければ、LDS1セット
  2. B&Hより負け額が同等、B&Hより儲けたければ、LDS2セット
  3. B&Hより負け額が最悪倍上回るが、B&Hよりそれに見合う分儲けたければ、LDS4セット

マイナス域に入ってしまえば、B&Hよりマシなダケで儲かっているとは言い難いですがww
ついで、余剰キャッシュは、安全性の高い短期債券等に置けば、更にリスク / リターンが良くなるハズ。


その損益を一覧にすると、



グラフは机上なので、毎回コール売りで必ず1㌦のプレミアムを獲れるのか?といったマイナス要素、予想変動率であるIVがどっちになっているか?といったプラスマイナスの要素があります。損益の傾きが1であるIWM-B&Hは変わりません。

無理矢理まとめると、バイ・アンド・ホールドが運用の最適解とするならば、一部だけでもオプションを利用し採りたいリスクの範囲を自分で決めつつ、相対的な超過収益の可能性を高めるのもいい気がします。

ただ、マージン・アカウントが生理的に嫌な人もいるので、そういった人はカバード・コール ⇔ キャッシュ・セキュアード・プットの往復が最適になるでしょうね。


4/10/2014

どう使いましょう

CBOEからのメールで知りました。



ただ、VIXを除けば後発のボラ系は流動性があるのか微妙すぎですので、コレはどうなるでしょうね。



何と言いますか、HV180%とかモリモリ。
思いつくのはインデックスの狙い通りにイベント時、相場の反応が大きそうな場合にSPXの売りと絡めてシンセティックとかLSとか。

兼業の相場に張り付かない場合、長期債のインカムを再利用した掛け捨て保険 (Black Swan Protection) 的な使い方や、仕掛ける仕組み、アイデア次第で面白いポジションが作れそうな気がします。

こういった情報を知るたびに思うのですが、日本も金融先進国のハズ。。。。?
売買手数料の一点を除けば、投資は無論の事、投機環境も含めてサッパリですからねぇ。


3/21/2014

無意味か有意義か

ドッサリ溜まっていたメールの処理をしていてフト。


長期運用先として株式を持つ場合、ジム・クレーマーの教え (ホームワーク : 1銘柄につき週1時間費やす) を着実にこなす事が最良なのでしょうが、実際のところ非常に難しい。

特に、保有分の企業がノンビリ系である場合、週5~10分と四半期毎にシッカリで十分と思えたりします。週5~10分はSeeking Alphaのポストを読むだけがメインですがwwwww


もっとパッシブな向きであれば年1回。とくれば、このシーズン、


心配の少ない企業なんかは、メールに送られてくる順にホームワークをこなして議決権行使。これで来年まで放置するのもアリ。

丁度、コカ・コーラ (既に売却済みw) 、キンバリー・クラーク、ジョンソン&ジョンソン、トランスカナダが届いていたので、一通りの作業を行っておきました。今回、コーラ以外はパラパラっとですが。


株主といっても日本株の様に、お土産目的での総会出席というワケにも行かず。そして、小口故に意味無いし面倒なので処理を無視される方は多そうです。

そんな手間も上の流れワークすると、状態のチェックも兼ねるので一石二鳥。


まぁ、ホームワークは運用上必須として、行使なんて只のジコマンみたいなもんです。そもそも、セカンダリーマーケットの抜き差しを投資とはオカシナ発想。

それでも、株式投資 (売買) = 議決権の保有 (受渡) が出来る事で辛うじて投資性を帯び、該当する運用を株式投資と云える気がします。金融商品を使うと、売買に伴う価値はお金の得喪のみになり、それを投機と呼ぶと思っています。その是非は兎も角。



と、長々書きましたが、さて本題。(えっ?

3/17/2014

Leaps Diagonal Spreadを考える

あらためてノーポジになっているオプションについて。

資金を大幅に引き出したことで、キャッシュに以前の様な余裕が無い。ついでに時間も圧縮したい、それでいて効率良くと我侭放題をどうポジに落とし込めるか思案しています。

原点と言うべきターゲット・バイ (セル) の問題点は潤沢な資金。流動性のある現物決済の代表的ETF、SPYで1枚18,500㌦程度で低IVの現在、ATMに近いOTMを売って1%のプレミアム。自分が好むIWMで1枚11,800㌦程度でSPYより少し高いIVからプレミアムは1.2%くらい。

一方、LDS (Leaps diagonal spread)でロングアームのデルタ0.75~0.8位とすると、残存日数672日のSPY SP145で4,186㌦、IWM SP93で2,723㌦。ざっくり¼ 以下の御予算で実行可能。


おさらいすると、
  • 原資産のBuy&Holdより、BuyWriteが低リスクにしつつリターン改善
  • 現物とLeaps Deep ITMの買いポジションの役割はほぼ同等
  • 同じ予算でBuyWriteよりLDSは4倍程度張る事が可能


大体同じ予算 (現物買い1枚) で仕掛けた場合はこの様に。LDSのコントラクトは4です。

[100Buy , Apr.11 119 Short Call]



[Jan 2016 93 Long Call , Apr.11 119 Short Call]

デルタしか持たない原資産に対しロングアームは、IVが良くも悪くも作用します。ただ、暴落にはIV高が予想される事から、LDSの方が強いですね。当たり前ですが、絶対額はBuyWriteより大きいので油断禁物。


ついでに意味合いは薄いと言われていますが、Greeksも。

【BuyWrite】 Contract δ γ κ θ
IWM Buy  100 100 - - -
IWM APR 11 '14 119 Call  -1 37.8 -6.55 -12.14 4.64
Total  62.2 -6.55 -12.14 4.64


【Leaps Diagonal Spread】 Contract δ γ κ θ
IWM JAN 15 '16 93 Call  4 311.7 2.97 172.31 -3.94
IWM APR 11 '14 119 Call  -4 -151.3 -26.22 -48.57 18.57
Total  160.4 -23.25 123.74 14.63


平和な世界であればガンマショートのLDSだろうが、ガンマ+ベガショートのBuyWriteだろうが問題ありません。しかし、そう上手く凪で推移する事を祈るのも考えものです。


ここで一考。

売りにくい低IV時にLDSを使いながら、BuyWriteよりリスクを抑えてリターンの質を向上出来ないか?それが出来れば淡々と繰り返して、

Risk・・・B&H BuyWrite LDS
Return・・・B&H BuyWrite LDS

こんな理想の形が出来るかも?
 
その手立ては単純ですが、プットを適当にあてるだけです。仮に期近ATMと期先Far OTMで見てみると、

【LDS Married Put】 Contract δ γ κ θ
IWM JAN 15 '16 93 Call  4 311.7 2.97 172.31 -3.94
IWM APR 11 '14 119 Call  -4 -151.3 -26.22 -48.57 18.57
IWM APR 11 '14 117 Put  1 -48.9 6.32 12.47 -5.06
IWM APR 17 '14 110 Put  1 -18.9 3.18 9.49 -3.67
Total  92.6 -13.75 145.7 5.9


[LDS Married Put]
ダウンサイドが随分救われますね。これなら有る程度の覚悟さえすれば、満期前まで放置し甲斐もあります。もう少しあてるプットを計算すれば、より良いポジションが取れそう。

アソビの要素を排したトレードに注力する場合、低IV時はプット付きLDS、高IV時はプット無しLDSが最短作業時間で最良のパフォーマンスが望めそうなそうでないような。

LDSならばフィジカルでもキャッシュでも同じ事 (細かな歪みは現物決済の方によく出るでしょうけど)。すると指数の方が面倒なくて一番良いのですが、1枚が概ねETFの10枚に相当するので調整のしやすさからETFの方が使い勝手は良さげ。

ただEarly Exerciseには十分注意が必要でしょうね。若しくはLDSは指数で、調整用プット買いはETFで行く手もありですね。


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3/12/2014

妄想ポートフォリオ

配当株運用の敵は、壱に年貢・弐に減配・参、肆は無くて、禿電話 (註:TとVZ株主の場合) という、冗談のような本音はさておき。。

ちょっと古い話ですが、

◆ 配当への課税強化検討 政府税調、法人税下げの代替財源候補に | Nikkei Inc.

 政府税制調査会は法人実効税率引き下げの代替財源の候補として、株式の配当などにかかる税率の引き上げを検討する。法人税関連の政策減税の見直しだけでは減収分を補えないためだ。

バッジ付けたエキスパートかエスパー伊東か知りませんが、奪い易いところから掠め取ろうとする発想はナカナカ恐ろしいですね。では抗って、いっそソノ呪縛からサクッと逃れる術は無いかと考えたくなるのが人のサガというものでしょう。

手立てとして、
  1. 無配当株のみで組み直す
  2. 現物から無配商品に切り替える

1.は本末転倒の手段なので却下。まぁ、パネラブレッドとチェサピーク・エナジーとグーグルとか、真剣に探せば出来そうな気もスルが...

2.は?自分好みに近い物を探してみると、

Weight Ticker Funds / Companies Fee
20.0% XEQD  S&P 500® Equal Weight 0.30%
20.0% XWSD  MSCI World Consumer Staples 0.45%
15.0% XWHD  MSCI World Health Care 0.45%
15.0% XWED  MSCI World Energy 0.45%
10.0% BRK.B  Berkshire Hathaway Inc Class B -
2.5% XECS  MSCI EM Consumer Staples 0.65%
2.5% XMEH  MSCI EM Healthcare 0.65%
2.5% XMKE  MSCI EM Energy 0.65%
2.5% D5BL  MSCI Europe Value 0.40%
2.5% XXSC  MSCI Europe Small Cap 0.40%
2.5% XESC  Euro Stoxx 50® 0.00%
2.5% XDUK  FTSE 100 0.09%
2.5% XCAD  MSCI Canada 0.35%

生活必需品、ヘルスケア、エネルギーの3本柱に、米欧の小型寄せ・バリュー寄せ。ついでに欧州と北米の代表的指数、ダウの代替はバフェ爺を追加。んー、意外に悪くないです。

暗黒時代が本当に来るのなら真剣に考えなければなりませんね。


2/16/2014

売却? or 保留?

似て非なる配当株投資と割安株投資。

ベストは、配当株を割安と思える水準で買って、配当金再投資で積み増ししながらゆっくりとフェアバリューに。その後、Eの上昇を享受しながら、定期的に起こるβが溶ける時に買い増し。

まぁ、そんなに上手く進みませんけどね。


その逆、あまりヨロシクない事は、
  1. 割安のつもりがクソ株化
  2. 利益成長以上に買い上げられる


1.は即処分として、2.は着眼点で感じ方が違います。割安株投資は割高まで買い上げられれば成功、売却で完了。

一方、配当株投資では、可能な限り長い期間妥当な (何が妥当かはアレですが) 水準で推移し、受取即再投資で保有数を増やす。時が来ればDRiP解除し受取りに切り替えるか、割安株投資の様な出口戦略になるのですが、2.は当面回避したいところ。


と来て、妙に買われていて気になるセクターの状況。

[ 製薬 ]


[ 資源 ]


直ぐどうこうではないのですが、今日は時間も取れたし、保有分で懸念されるアストラゼネカとシェルの資料を読んでおこうと思います。


2/11/2014

そして、リスク・パリティからリスクに漂着し、いつもの横道

前回に続いて。


散策していると良い絵があったので。(引用:Wall Street Journal)
本文は否定的。ま、資産に超余裕があり5mil出せる人はAQRIX、1milはAQRNXファンドでリスク・パリティ運用が可能です。銀行みたいに低金利で調達し、長期債をレバ掛けすれば簡単に出来そうですが、個人で複製は無理ですねぇ。と、いいつつヤル気もないですが。。。



ここで話し変わって債券の事。世界最強の債券で無双の金利水準、ソの名はJGB。

[ Short Put = Long JGB ] [ Long Put = Short JGB ]
(図の引用:Nassim N Taleb | Antifragility, Robustness, and Fragility inside the "Black Swan Domain"より)
※但し、引用元の内容と、今回の内容は直接関係はありません。

あるところまでBoJの裏技で抑制されていますが、フワっとどこかで元サヤ。こういうイメージなんですよね。きな臭い話の前、正常化で。

そういう意味、10y物が4%でおかしく無いと思う場合の行動はおのずと決まる。ただそうすると、日銀の目標デュレーションが7くらいなので、色々問題が噴出する事になる訳ですが。


一方、個人がファンドを通じずに買う場合は、個人向けうんにゃら国債がメインになります。もとい、なるようです。機関垂涎の仕組みで提供されていて滅茶苦茶お得、皆が大好き安心安全、政府による元本保証付きです。


そこで、チョット思いついた面白い戦略。

その優位性、デフォルト無しを逆手にとれば、リスクは金利変動のみとなります。用意されている変動10は常時劣後追随する損品なので×、最小金利0.05%にヘッジが有りますがここでは役に立たず用無しです。


その戦略は、
  1. 個人向け固定金利の長いほうを買う
    = 金利が騰がると負けで下がると勝ち

  2. 見込み利金で債券ショート
    = 金利が下がると負けで騰がると勝ち

ほら何となくヘッジ付きブルシンセとか、ロング・ストラドル的な香り。ショートの減価をその後の利金でカバーすると、固定5年物の4年勝負でmaximum loss = 0となり、どうも負けない気がするんですよねぇ....


2/08/2014

プット・コール・パリティからリスク・パリティ、そしてリスコンに流れついてナニコレ

出勤しても静かな環境になる土曜日。遅めの昼食がてらどうでもいいログ、古いネタを穿る。大体、長いタイトルの時は一段とロクでない内容ですw


御題のプット・コール・パリティはオプネタなので割愛し、リスク・パリティに移って暫し散策

Wikiの図から、株式・債券の2資産でレバレッジを掛けない場合、概ね株式14.3 : 債券85.7で基から6割弱サイズダウン版のリスク・パリティ・ポートフォリオとなるのかな?今一つ判っていませんが、また暇な時にでも調べてみよう。


して本題、今日一番目を惹いたのが、ETFでありながら「愛称:NISA向けリスコン5(10)」

リスコン?ケンとメリーみたいな?(注:生まれてません

 - 引用 -

 東証:リスクコントロール指標

  ~ 前略 ~

  • ダウンサイドリスクを抑えた長期投資

    TOPIXリスクコントロール指数は、過去データに基づくテストにおいてボラティリティが一定 範囲に抑制され、ダウンサイドリスクが低減されたことを実証しております。

    特に長期的な低リスク投資を目指す投資をサポートするベンチマークとなることを期待して おります。

  ~ 以下略 ~


なるほどなるほど。




何コノ横一列。

「ダウン・サイド・リスクはバッチリ抑えました。ついでにアップ・サイドも抑えときました」ですな。

というのか、仮に修正単純平均型 (N225) と時価総額加重型 (TOPIX) が長期でどっこいどっこいとすれば、リスクコントロールを考える以前、wrong choiceに他ならず問題なのは対象であって、発想そのものはアリだと思います。

まぁ、外部要因でガチャガチャ動くおもちゃに張る場合、提灯記事が踊り出す猿相場まで寝ていて、値嵩や高βのディープ・シクリカル銘柄に少々乗り遅れでも乗っかる。そして出口の利確を大きく誤らずに現金化して外野観戦。

それをヒタスラ機械的に実行すると、信託報酬払ってまでリスコン商品をわざわざ買ったり、絶対視されている長期B&H (下落時は塩漬け + 人によっては無限ナンピン、上昇時は高値追い銭)を初志貫徹するより、低リスク・高リターンになりそうな気もするのですが。。。。


戻って、「愛称:NISA向けリスコン5(10)」

そもNISAって物は、投資初心者(←嵌め込み表現っぽくてキライです) は消防署効果に引き寄せられ財布行き。一方、玄人衆はハイ・リターンを夢見て即効全ツッパが制度の肝なんではないのでしょうか。

そこに来てのリスコン、ニーズありますん?これが今日一番理解出来ていません。


1/21/2014

ゼロの魅力

昨年秋頃から特に理由はないですが、欧州に興味があります。

そうそうそうと、ADRやピンクシートでなくても直接買えばいい事を思い出し、TotalやEni、L'OrealやらLVMHとかユーロ圏企業を順々に見ていてフト。

そういったユーロ圏のデカい目なんだから、Euro Stoxx 50の構成銘柄に入っているはず。

とすれば、そのインデックスの組成に不満が無ければ、エクスペンス・レシオが0%のdb x-trackers物があったよねー、と。

先の企業群も含めて投資としては情報収集不足だったり、そこまでの興味を感じなかったり。圏

それでいて得喪のみで賭けたい、そんな時こそ役立つのが金融商品です。

DBXは多くがシンセ物のようですが、利用者がそこに拘る理由もないと思っています。対象になる商品を見ると、XESCXESXですが、中途の面倒もゼロで考えるとSCでしょうか。



差分はReinvestment効果?だとすれば、EXITまではナンもかもゼロで良いとこどり出来そうなんですけど。


1/11/2014

未だ先は長い (3)

よく冷えますねぇ....えべっさんに寄って、やっとの帰宅。CESは意外だったみたいですね。明日も仕事ですが、ポジション調整するかもでザラ場に参加しつつポスト。



して、与太話の最終回。

未だ先は長い (1)
未だ先は長い (2)

何がオイソレかと、
先ず、シンプルに株・債券 (預金) で、運用したとして仮定インフレ率に負けない配分をツールから拝借。

因みに、リスク/リターンと相関のパラメータはデフォルトです。

そこから、更に簡単として株式をベータ1本で代替し、43%をS&P500、57%を1%のリターンを出す無リスク円債 (預金)に配分。理屈ではコレでインフレ負けの心配もなく、夜もグッスリ眠れる想定。


で、終わるはずもなく、リターンの柱である株式を見ると、


[S&P500 1953-1968][S&P500 1998-2013]
抽出期間は古典や伝道師の所与、右肩黄金時代の一例が左です。
右は最近で、共にたった15年のネ動き。

左の様であれば、感覚的にリタイア可能と思えます。しかし近年の右図、1998年頃からのヒストリカルでブートストラップ回してみたりと、データをモテ遊んでみたその確率は.......萎えますwww


折角なので、確率の萎え萎え具合その条件は以下。
条件①
  • 年350万 (月29.16万) 取崩す内の43%をS&P500指数連動商品を毎月売却
  • 残りの取崩しは無リスクから
  • 手数料や年貢は考慮せず
条件②
  • リタイア年齢は40歳
  • 想定寿命は85歳
  • インフレ3%のうち、2%分 (1%は無リスクで吸収) を考慮したS&P500の期間リターン
  • リスク資産は6,020万 (1.4億の内43%)
  • 全期間を運用期間として
  • サンプル回数は10万回

その結果が下図

[S&P500 1953-1968][S&P500 1998-2013]
破綻しなかった場合の最終運用残高 9.4億強
累積破綻確率 0.47%
破綻しなかった場合の最終運用残高 914万強
累積破綻確率 79.8%

※グラフの線、シアン = 運用残高 (左軸) , マゼンタ = 累積破綻確率 (右軸) です。
(これはド素人のアソビゆえ誤りがあると思います。間違いを指摘頂けると幸いです。)


左の幸せな時代ですと、ほぼ破綻する事なくどんどん資産が増える罠。

一方、近年 (右) で考えると、「破綻しなければ」天寿全うまで大丈夫ですが、その前に古希から少しで50%破綻しています。勿論リスク資産部分のみがですが、これナカナカ厳しい結果ですね。

ベータでコレですので、劣化ベータで努々妄想すべきではありませんね。

::::::

そもそもリタイアするのにそんなに消費してたらアカンやろう。とか、イヤイヤそんな物価上昇 or ショボイ過ぎる運用リターンはありえんわ。と、いう意見はあると思います。あと、いくつまで生きるつもりなのか、ココ重要ですね。

今回のシミュレーション (仮称:仮想オッサンの未来予想図Ⅱ) は、既に社会保障は藻屑となっている前提。それも含め様々なパラメータをどう見るのか、一体どのデータを信頼してエイヤっとするのか?結局良く判りませんな。

まぁ、この仮想オッサンが安全側に立って考える場合、取崩しを減らす = 消費額を大幅に下げる。若しくはリタイアを遅らせて蓄財を増やす等、何らか手立てが必要でしょうね。 (おわり)


1/10/2014

未だ先は長い (2)

前回からの続き。

未だ先は長い (1)

実際にアーリーリタイアされている方のACRの素 (コスト) はどの程度を見ているのか?それはその人次第なので千差万別ですが、更に別の方のブログから目安となる記事を見つけたので勝手に試算してみます。(見当違いを想定し、リンクしません)


~ 前略 ~

1.豪遊モード…18年
・頻繁に新車を買い換える(国産普通車)もしくは外車を長く乗る
・年に3回以上国内旅行または年に1回海外旅行
・息抜きに年に数回近場のシティホテル(ヒルトン、リッツ)に泊まる
・とにかく、欲しいものはよく考えずに買う
・週末は毎回飲み会やデート
・飲めや歌えの大騒ぎ
(あまり「豪遊」というのをしたことがないので、何をしたらいいのか思いつかない)

~ 中略 ~

3.通常モード…50年
・クルマはなし
・旅行は気が向いたら年に1回。ない年もあり。
・家計簿をキッチリつけて管理する
・必要な物だけを厳選して買う
・つまり、今と同レベルの生活を継続する

~ 以下略 ~

1.豪遊モードの内容をイメージすると1500万。
そして、インフレを考慮せずで算出されているので、年数が18年から2.7億予想。

3.通常モードの内容をイメージすると300万。年数が50年なので1.5億予想。

1.の過大を3.で補正すると、1.の豪遊モードで833万。ただし、3.が200万と考えれなくもない。
いずれにせよ1~1.5億 (インフレと年金考慮せず) が保有コストとイメージ出来そうです。

::::::

ふむ。

以上の事から、少し余裕を見て。

自分の仮定インフレ率3.0%で、例えばですが350万/年の消費を見込んだとして、20年後は630万強/年必要。現在ACRが40とすると、2.7億強の保有資産がある状態でしょうか。 (運用期待値 = 0%として)



それじゃー何のための運用だよ?

と、なりますので、運用期待値 = 仮定インフレ率まで持っていければ、ACR = 40で1.4億強。40歳でリタイア、85歳で鬼籍をイメージし、えいや、っとACR = 45で1.4億ということにしておきましょうか。


まぁ、期待リターンを弄って、何%上げれば現実的な値になるのか?紙の上では簡単に出てきますが、そうオイソレと行きません。タブンいかないと思っています。


( 次回で終わり )


1/09/2014

未だ先は長い (1)

年初から日本株 (正確には日経平均) は良く動いてますね。今IVは26%ぐらいなので、1.64%/日は動くモンとかと。まぁその品の有無は兎も角、特段驚く事でもないでしょう。


さて本題。
年始だいたい今頃の恒例行事。

リスクの大小に関わらず、お金の管理は自分の仕事になっていますので、一応データを見せつつ現状を相方に説明。差し詰め極小ヘッジファンドの年次報告といったところか。

簡単に纏めると、ペーパーアセットの好調と裏腹に、地価が思いのほか変わってなくて逆の驚きもありつつ、資産バブルはマダマダこれからか??と、そんなところです。

自分の場合、運用で得たい物は時間です。その進捗確認に毎年ACRを出しているのですが、今年は仮定インフレ率を2.0% → 3.0%へ修正したので一段と努力が必要となりましたww インフレ率をどう見積もるかで絶望的な値となるので設定はいつも悩むところです。

今日現在、3.0%は妥当なレベルと考えていますがハテ。



そして、そのACRとは?

高等遊民の備忘録:早期リタイアの判断基準

もっと一般化して論じるとすれば、重要なのは資産の絶対額ではなく、資産額と生活コストとの比だと思います。年間生活コストの何倍の資産を持っているかです。PERに倣って、これをACR(Asset Cost Ratio)とでも呼ぶことにしましょうか。

~ 中略 ~

あくまで私の基準ですが、
(年齢+ACR)>平均寿命
が、リタイア可能かどうか判断する際の目安になると考えます。
とてもわかりやすく、自分も氏考案のACRをモノサシに使用しています。


( 次回に続く )


12/28/2013

市場丸ごとポートフォリオの内訳

今年は人並みの休暇が確保出来やれやれです。

大掃除は翌日にまわし、データ整理などどうでもイイ事から始めているのですが、2009年あたりに考えていた運用の妄想メモwwを発見したので、今はどうなんだろう?と、思い立った暇潰しです。

------

需給によるアゲサゲを簡単に享受したい場合、市場丸ごと抱える手法が推奨されています。例えば米国の場合、Russell 3000であったりトータル・マーケット物を1本で済ませるというのが凡庸。

散見する推奨商品ではバンガードのVTIとなるわけですが、そのVTIはその他の市場平均物と同様に超大型・大型株で75%以上。Morningstarの通りのマーケットキャップ配分を、時価総額毎に分解したバンガードの商品を使ってバックテストしてみると、



ピタリ一致。VTI = MGC + VV + VO + VB です。(現在のベンチマークはMSCIではなくCRSPです)


VTIが本当に個人の運用で理想的なのかはサテオキ、個人でマーケットキャップの偏りを是正したいとか、どの本 (タブンLarry E. Swedroeだと思う) だったか忘れてしまいましたが、平均とは大型成長株に大きく傾けた歪な指数なので、そういった連動商品のみで運用を完結する事は望ましくない。とか何とかありましたし、当時は色々と思案した覚えがあります。

故に現在の自分は妄想が昇華し、商品を使った運用は小型割安のみで片張りなワケなんですけど。

そしてそのマーケット・ポートフォリオがデカイモノに偏っている事はお猿さんでも判るわけですが、成長株偏重なのかはコレでは見えません。物はついでに調べてみると、リスク・リターンのつり合いから下の様な配分になります。

  1. MGC (超大型株ブレンド)

    MGK(成長株)48%
    MGV(割安株)52%


  2. VV (大型株ブレンド)

    VUG(成長株)63%
    VTV(割安株)37%


  3. VO (中型株ブレンド)

    VOT(成長株)100%
    VOE(割安株)0%


  4. VB (小型株ブレンド)

    VBK(成長株)68%
    VBR(割安株)32%

超大型は成長・割安のバランスが取れた概ね半々、大型以下が歪です。中型に至っては割安株の出番は一切ありません。市場丸ごとポートフォリオは教科書通り成長株に依存している事は確かのようです。だからどうした、歪だろうが安易で安価で儲かれば何でもいいんじゃない?となり、オチは特にありませんが。

------

と、つまらない事を書いている内に飯の仕込み時間が来たのでここら辺で。運用で年内書く事もありませんし、2013年は丁度110本目でブログ納めですね。

それでは良いお年を。


12/21/2013

残キャッシュの向け先

よくわからないオプションの備忘録に続いて買ったらかしw 運用の備忘録。

ちまた、"海外口座を使う際のリスクが表面化した一例だ" などなど言われた、Firstrade新規開設不可のニュースがありました。(現時点、Apex clearing執行方針によりとの情報なので、""氏の様なお上?説ではなく、既存は影響なし)

自分は折角の機会と、愚図愚図と放っていた件に着手し、やっとInteractive Brokersに短期運用は切り分け。移管はホント楽チンでした。


さて本題。その資産移動で残った (残した) キャッシュの向け先。

趣味的投資で1銘柄増やすか?ただ、生活必需品に多くを配しているので、BTI、PMなど煙草銘柄やRBGLY、CLXの日用品・NSRGY、BUDの飲食も今必要に感じません。煙草以外は、そも高いし。

資源系もオイルメジャー4つで十分、パイプラインも高過ぎの印象。BBLやVALEなど鉱業は振れ幅デカ過ぎです。タイミング次第でありかもしれませんが、今は無いです。

ヘルスケアはLLYがよさげに感じますが、素人的にAZNがあるから微妙。もう少しお安く買えるのであればBAXか。その他、医療機器系は完全に期を逃がしてます。


アレコレ考えるのは楽しいですが、当分買い場ではないでしょうね。
するとインデックス、上場投機信託 (ETF) の出番か。



自分がポジション建てた時期からにしていますが、綺麗に別れていますね。
実際は、調整があった時に買い増し + Drip のナンピンで、
  • VBR 52.64%
  • DLS 42.41%
  • DGS 0.68%

となっています。

来年新興国がアカン子になるんだったら、腐臭漂う頃合いでナンピンするべくキャッシュで待機しておくのが良いかもしれない。


果たして、それはDGSで良いのか?

と、思い立ったので久しぶりにETF Databaseを確認してみるも、クローズの可能性が低く複数新興国物でDGSより魅力のある商品........やっぱり無いな。


12/04/2013

原資産と柱

(とりわけ不評な) オプネタ備忘録。

というわけで、色々と指数やら銘柄やら対象になりそうな原資産を片っ端から調べているんですが、大前提の外せない条件として、

  • 期先も流動性あり
  • ヨーロピアン・タイプか、アメリカンは無配当

でサーチしての結果、過去 (ETFのIWM) の相性と根拠なき嗜好で、元の鞘に戻ってRussell 2000指数が一番しっくりきそうな気になっています。


※根拠なき嗜好 = KOよりPEPとか、KよりGISとか、GSKよりAZNとか


Russell 2000買い持ちのリスク / リターンがS&P500、とくれば無論Dow30に劣っている。その事については全く問題ないと今は考えています。

そのRUT、振る舞いの下品さは我が日経平均軍に負けるものの、まずまずの過敏さんです。逆に、来るべきカタストロフィまで安定して見えるSPやダウは、自分にはチト難易度高い気がします。

メインは良しでその柱として、ダイナミックヘッジなどはハナから無理。そして、オートメーションは相当時間掛るので今のところ戦力外の3軍です。そうなると、ガンマ(デルタ) はフラット近辺、セータ微+、ベガ+で、寝ている内に死なないポジションを主軸に。と、自分なりに暫定の解が出ています。

そこから仮想マネーで建てているポジションは、

■ Dec.04 , 06:00 (JST)
         
Type Symbol Price Last IV D G V T
Short .RUT131219P01105000 8.66 9.5 18.2 99 -3 -254 144
Short .RUT131219C01135000 9.29 8.7 14.9 -111 -3 -266 125
Long .RUT140116P01105000 19.44 19.65 17.8 -117 2 447 -89
Long .RUT140116C01135000 19.37 18.3 15.7 128 2 458 -82
          -1 -2 385 98

言うならばDouble Calendar Spread ですね。略してDCSとでも呼びましょうか。
仮想にも係らず、性格に似て控えめな枚数にww ここからボラドロップ喰らうと少し痛いところですね。

現在の様な状況はDCSを基本にしながら、ゼロコストバックや相場観での枚数調整を実験に加えていきます。高IV相場はその時学習するとして、年始に向けて少しずつ戦略を立てていく所存。


11/26/2013

多機能にたじろぐ

無事Firstrade⇒IBの資金移動も済み、何時でもオッケーになりましたのでTrader Workstation (TWS)をDLして起動。むむぅ、全く目が慣れませんww

取り敢えずペーパートレーディング口座の申請だけ済ませて、主食のトレードを円滑に開始するべく、先ず掴みから順に沿って動画やらpdfなどで収集しつつ、

DDE for Excel API Tour
Excel Api Beginners

こりゃ暫く籠もる生活になるな.....


11/19/2013

仕事が早い

何でか頼んでもいないハズなのに、KOBOみたいな感じで某天からNISAの書類が届いていたり。

それはさておき、手続きはスムースに進んでいます。



まだ中身はカラですが、移管も簡単そうなので月内に実弾充填出来る運び。


11/16/2013

着々と

今週は色々ありました。

KMBのスピンオフ話だったり、バフェ爺のXOMネタに少し驚いたり、別腹N225でゼッタイ噴かないだろうと思いつつ、12C17以上の屑コールを買い集めていたら突然火柱で吃驚したり。 (背景はこちらこちら)

12SQ後は、ハイリスク指数の面目躍如たる振る舞い全開の、更に面白い展開を強く期待しています。(ポジトーク)

そんな原資産を取り巻く反応も楽しいですが、最近は来年度から本格的に実弾投入予定のスプレッド・トレード構築に向けて、その準備に忙しい日々を送っています。

基本放置系で、少しパラメータ調整しながらリスク管理をしっかりすれば何とか吹き飛ばずに生き残れると踏んでいますが、どうなるやら。

周辺環境の整備はまずまず出来てきていますが、肝心のメインとする原資産の調査が進んでいません。条件はEuropean typeの、いわゆるVanilla向け。

ヨコヨコ~微上昇するだろうに賭けつつB&H以下のリスクで、B&H以上のリターンを得るCsp & Ccは、Physical Settleが必須です。又、行使条件上の特徴からくるプレミアムの上乗せも含め都合が良い。

しかしスプレッドの場合は、御都合での行使だったり、現物決済はデメリットに感じるのでETFは基本除外の方針。

とりあえずSP物で調べてみると、EuropeanでCash Settleは指数(SPX,XSP,SPXPM)で先物(SP,ES)はAmericanでポジ受渡し。S&P100のOEXはAmericanなのに差金と、どこにメリットがあるのかわからない仕組み。S&P100使うのであればXEOですね。

むしろCsp & Cc同様に、ラッセル2000指数(RUT)がハイリスクなので状況次第で良いかもしれません。(流動性も問題ない) 他には、暴れ馬VIXも使い手がありそうだったりと豊富すぎる対象に、暫くは準備しながらアレコレと合う物を探していく感じになりそうです。


そしてそして、そんな準備の一環、


郵便にサインし無事セキュリティ・コード受け取り。

月内に完了すれば12月はペーパートレードで馴染んでいきつつ年越し。来年からFirstradeはDripと適宜組替え、オプションはIBの低コストフル活用と磐石な体制になりそうです。


10/13/2013

読書の秋

ここのところ運用については暇を持て余している、とるべきリスクは採って結果待ちの状態。なので、積読本の消化やら再読に勤しむ日々。兎角、理解力が低いので、繰り返しが必要と悲しい事情もあります。

当Blogに適している本の中では、
  1. まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
  2. Antifragile: Things That Gain from Disorder
  3. 株式投資の新しい考え方―行動ファイナンスを超えて
  4. 新しい株式投資論―「合理的へそ曲がり」のすすめ
  5. 金融工学の悪魔―騙されないためのデリバティブとポートフォリオの理論・入門
  6. 金融リスクの理論―経済物理からのアプローチ (ファイナンス・ライブラリー (6))

6.はこれから格闘 (理解) が必要ですね。後は再読物で、書評は他に譲ります。


そして、コレ。



[ 第1章 デリバティブズの基礎知識 ]
1-1 先物取引とは
1-2 先物価格の意味するもの
1-3 日経225先物でアービトラージ
1-4 オプションとは
1-5 オプション価格決定の仕組み

[ 第2章 デリバティブズ取引の現場 ]
2-1 デリバティブズ・ビジネスの参加者
2-2 オプションのヘッジトレード
2-3 オプションの値決めの秘密
2-4 レポ・トレーダーの重要な役割
2-5 リスクリバーサル戦略
2-6 トレーダーもわからない最適ヘッジ行動
2-7 信用リスク

[ 第3章 デリバティブズ内包型商品の数々 ]
3-1 新株予約権付社債
3-2 アセットスワップ
3-3 カバードワラント
3-4 カバードコール
3-5 優先株
3-6 EB
3-7 MSCB
3-8 レインボーオプション

[ 第4章 会計・法規制と切り離せないデリバティブズ取引 ]
4-1 企業がデリバティブズ取引を行うと
4-2 昔のEB・カバードコールの利用法
4-3 ヘッジオペレーションへの制約
4-4 自社株をデリバティブズで購入
4-5 外国人による放送株への投資


この本は理論書と違い、直接的な難しさは感じませんし面白い。でも全てを理解する事は不可能な一冊。プロじゃないので知りたいところだけ抜粋して読むのもありでしょう。


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9/25/2013

難しいところ

劣悪銘柄丸抱えOKで運用する場合、相場環境や組入企業の業績など一切の悩みは無く、売却の判断は自分の資金需要のみ。一方、10数銘柄の個別でBetする場合、寄与度の高さからパフォーマンスの損傷が激しいのでそうはいきません。

そして現在保有銘柄の中、唯一マズイ感じな銘柄に、Thomson Reuters (TRI) があります。

ざっくりと特徴は、

■Positive
  • 20年連続増配
  • 財務健全性はまずまず

■Negative
  • 間接的金融セクター
  • 2008年以降EPSフラフラ

現在は判る様な判らない様な理由で堅調に推移しています。

ここから、難しいのがEXITの判断。

D-I-Vに照らし合わせても、DとIは合格でVが難。コンセンサス予想だとP/E 35を越え、諸々だとP/E 27~30と少しマシながら相対比較でも高め。サプライズなしにはホールドする理由が薄くなっています。

都合よく昨年並みのEが出れば何の問題もないですが、ファンダメンタルズ分析が出来るなら兎も角、Q3を見るのかも含め判断の時なのかもしれません。


9/06/2013

オプション取引 (UNG - Closed) と酩酊雑感

望まない方向ですが致し方なく。そうそう、QGKでもありますし(冗談


[ UNG ] United States Natural Gas
  • sold Sep 21 13 18 Put @0.71 *Aug.16
    bought to close @0.08 *Sep.05

思うににオプション売りは、SQに向かって原資産値がストライクプライスに近づきつつ、数セント上 (下) でギリギリexpireが理想の一生。逆に早期でOTMとなる展開は相場やB&Hに負けていると思えて仕方が無い。

と、思ったところで何か変わるワケでもないので、新規売建は明日以降の風向きで決めようと思います。



9/05/2013

選り取り見取り

普段、先物・オプのみに使っているのでマケスピしか立ち上げる必要の無い楽天。時々、山崎(元)氏・廣瀬氏のコラムを読むぐらいでしたが、レポート・コラム&コメントの人選が、占い(罫線)・肉食(草系で食んでる人) ・株芸人(ゴキゲン)と、何でも御座れで中々面白い。もっと早くに気付くべきだった。。


そんなついで、今日見たバックナンバーで目に留まったので。

投資で「信者」に堕ちる危うさについて | 山崎俊輔「『なんとなく』から卒業!実践・資産形成術」- 楽天証券

とても良い事を書いていると思います。

ですが、例えばシーゲル派の様な、証券会社にとって不味い信仰を除けば、盲目的信者が多い手法をどんどん推奨して手数料や、取りっぱぐれなく安定的に毎月積み増してくれる信託報酬の取り分を稼がないと何処で稼ぐんでしょうね?とても不思議です。

--------

さて一方自分はというと、当て嵌まっている様な、いない様な感じw

それでもプラスサム期待の世界では、自分の考えより世間やマジョリティの動向を気にしています。そして、その後ろにホイホイ並ぶ愚かだけは常に避けるようにと心掛けています。結果、儲かるかどうかは兎も角。


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8/22/2013

Wacthlist

9月に向けたじわじわを感じたので、注目度上位のウォッチリストを確認してみました。2012/12の記事より、見る銘柄数も増えたようなそうでないような。注目度下位は20銘柄程ありますが割愛。



もう ひと 十声あれば、ブリティッシュ・アメリカン・タバコとかマテルあたりを仕込みたい。煙草はPMもヘタレてきているので、BTI or PMか。指咥え銘柄、ヘルスケア関連のSmith & Nephewは完全に買い場逃した感ありありで、当面無理っぽい。

あらためてバーゲンは遠いなぁ、と思いつつログアウト。


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8/11/2013

夏の一日

今日から盆休み。

なのに我が家の犬一匹がヘマして靭帯断裂で安静決定。よってスケジュールが一気に空白。と、いう事でBlogを巡回したり本を読んだり。

Reminiscences of a Stock Operator | Edwin Lefevre。アマゾンのレビューにもある様に邦題が?な事は兎も角、引っ張り出しての再読。トレーダーなら一度は的な一冊で、巷溢れる長期投資手法本とは違い、投機故の失敗談が多く面白い読み物です。(変わらず読書感想文は書けないww)


さて、自分事でも。

先週金曜日にポートフォリオ内、インデックス運用の一部である北米除く先進国ETFのDLSを、いつもの最低売買金額に相当する18%分を売却。全体にキナ臭い感じもするし、そう思うならリバランスを言い訳に利確しましょうと。

これで米:先進:新興インデックス運用の割合が1:1:0.85程度になり、ポートフォリオ全体の2割強まで縮小。



当面はこのくらいの割合を目安にしていくつもりです。

折角の空白だらけな連休が出来たので、運用思案はほどほどに、ライフプランと趣味に時間を費やす事にします。


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8/01/2013

誰に遠慮してるの?

へぇー知恵の木がついに買えるんですかそうですか.............


あ、、



DEMね、



えーー、、



DWMは?


在るがままこそ投資の王道 (Topix) らしいので、山水の空き枠に8月末から仲間入りする我等がex大証の雄、キムラタンのお買い上げを皆様ヨロシク。とは少々趣きが違いますが、DWMの大元、北米外先進国EAFE (EFA) では市況で飛びつかれ素っ高値∴組入れ出来る銘柄としてモルスタ認定∴ガンホー組入れ。

その様な刹那的選択を、配当フィルタによって影響を少し和らげる。良い物を選ぶのでは無く、クソなりボロの影響低減。石をくれても無配の銘柄は排除できますし、結果7年ではアウトパフォーム中。同じリスクならリターン高い方が誰だって良いに決まっています。


そういった意味でもDWMは、市場平均と同程度銘柄分散しつつ、ちょっとティルトした商品が欲しい人向け。そんな一番受け入れられそうなETFを先ず持ってくるベキではなかろうか?

7/13/2013

夢のインカム生活

読んでるウチについ皮算用をやってみたくなり。

自家製の毎月分配金ファンドを作る | Dividend Snowball Investing


このところの株高や相次ぐ著名投資評論家たちの攻撃により、グロソブ系のいわゆる「毎月分配金ファンド」というのは一時の勢いが失せたように思われます(多分)。

毎月何らかのインカムが入金されるという点について、そのニーズはよくわかります。私も同じような思いがあります。だから配当金目当ての株式投資をしているということになります。

同様に配当株運用しているので良く判ります。どれどれ自分の場合どうなっているか纏めると、
* 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 Σ
AZN                     2
CVX                 4
GIS                 4
JNJ                 4
KMB                 4
MO                 4
LO                 4
PEP                 4
PG                 4
RDS.B                 4
STO                       1
TRI                 4
UL                 4
XOM                 4
VBR                       1
DLS                 4
DGS                 4
BIV 12
Σ 3 4 11 3 3 12 3 4 11 3 3 12 *

3・6・9・12が多い事は判ってますが、持ち分を一覧にしてみると一応毎月何かしら受取っている状態 (債券ETFを除外しても)

将来積み上がってDrip解除し配当暮らしも夢があっていいですが、ここで一捻り。一般に普及しているタコ足は無しとして、相対 (ゼロサム) でキャッシュを得る事も考慮すると、また一段と夢も広がるわけです。要はカバード・コールを使ってみよう的な。



で、金融資産からのインカムが幾らあればいいのか?は、人それぞれとして妄想してみます。

[ 仮定条件 ]
  • 金融資産100万ドル
  • 運用はETF
  • 価額、外部環境は固定
  • マイナスコストは適当な値


まずは、疑似VWINX (Vanguard Wellesley Income Fund)的な配分で、株式ETFは毎月カバード・コール。
原資産 (ダウ) に対して1%のプレミアムは、2・3ティック程OTMなイメージで妥当な値だとは思います。これでも1ドル=100円で考えた場合、生活費の全国平均以上は確保できますね。



次に、債券→預貯金に変えてリスクを下げつつ、株式を増やした場合。
これでもいいかもしれません。

何気に同じインデックス運用でもキャピタル・ゲインの最大化が終着点の手法と比べ、この手法の方が心穏やかに過ごせそうです。

実際は、価額や外部環境は固定なんてありえませんし、上手く行かない事が世の常。まぁ、ちょっと疲れている連休前の週末は、そんな現実逃避でもして気分を変えつつ残務処理に向き合わねばやってられませんよ、と云う全く以てイイ加減なお話。。。


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7/10/2013

裏技みたいで面白い


どの記事も大した内容なく更新している当ブログで、最も閲覧が過疎っているカテゴリーのオプション。それはいいとしてw 個人的にスッキリしたのでログ。

それは、2項モデルの事。自分の場合、アメリカンタイプを主取引しているついで、少ない期間のチョットした物を作ってみたものの、楽天RSSみたいに便利なものもないので売買時に手動でちょこっと使うぐらい。

しかし精度的にどうなのか?そんな事を思いつつ長らく放置していましたが、少し調べてみると端的な解が金融大学に書かれていました。


 
ヨーロピアンタイプのオプション価格は、BSモデルを利用して短時間で計算できます。しかし、アメリカンタイプのオプション価格は、BSモデルに相当するモデルがなかったため、2項モデルを利用して計算していました。

2項モデルでは、計算期間(格子数)を大きくするほど、誤差の小さい答えを得ることができます。2項モデルで精度のよい計算をするには、計算期間(格子数)を無限に増やしていけばよいのです。


チョットしたものでも、エクセルで7MBくらいと結構重いし、期間を増やす事は面倒この上ないです。



しかし、計算期間(格子数)を1万回に設定して計算するのは、時間がかかりすぎて大変です。

そこで、ヨーロピアンタイプの計算における誤差(少ない格子数(例えば4回)で計算した答えと、BSモデルの答えとの誤差)が、アメリカンタイプの計算にも同様にあると仮定する方法が考えられました。

すると、計算期間(格子数)4回で計算したアメリカンタイプの計算の答えに、ヨーロピアンタイプの計算の誤差を加えることで、計算期間(格子数)1万回で計算した答えに近似する答えを得ることができます。

なお、計算期間(格子数)4回で計算したアメリカンタイプとヨーロピアンタイプの計算の差をBSモデルの答えに加算して計算する方法…と考えても、計算結果は同じです。


ほほぅ、これは実用的かもしれません。ほんと、何でもフリーで情報が手に入る便利な時代ですねぇ。

何となく進歩した気がするので、ずいぶん過去に読んだ 「金融工学の悪魔―騙されないためのデリバティブとポートフォリオの理論・入門」 を再読してみると面白いかも?近く読んでみようと思います。

内容については触れませんがこの本はデリバティブ運用だけでなく、現物買い持ちで資産運用する人にもお薦め出来る良書です。