5/08/2014

10%

対象企業が当面大丈夫として、その株券に魅力があるのか買う (またはホールドの) 価値が今あるのかどうかを様々な指標から判断をするわけですが、そのひとつRate of Returnをガサツに纏めると、

[RoR-1]  Income Before Tax Market Capitalization > CB Weighted Average Interest Rate

[RoR-2]  Income After Tax Market Capitalization > Tax Free Municipal Bond

符号が逆 (<) になるんなら、擬似債券としての株券より債券買った方が良いという事に。


ADRを含めてそれが妥当かは兎も角、CB Wtd Avg = 4.64%、 Tax Free Municipal Bond (10yr A Rate) = 3.1%として、保有分を見てみます。(以下データは若干古いかもしれません)


①RoR-1が10%を越えるとExcellentとか。JNJがやや厳しめで、石油メジャーと金融の値がいいですね。


ついでに思いついたアメ株やADRは、

予想通りFBやNFLXの様なホットストックが擬似債券にはならないと。セオリーの生みの親であるバフェット (BRK) と保有銘柄の多くがそれなりの値は当然か。


も一つついでに思いついた日本株は、

独裁 カリスマ性と勢いがウリのファストリ・ファナック・Nidecあたりのアグレッシブ・グロースの値が低い事、その反対にJTや7&i は想像通りで小松は意外。

毎度書いておきながら特に結論も無いですが、Rate of Return はここまでにして。



10%ならば良いよね繋がりで少し。YoC (Yield on Cost)は本来配当増加を見込んで算出するとの事ですが、そこの予想をひとまず脇に置いておくと、

[YoC]  Past 12 Mo Income Principal Amount ≧ 10% となりたいワケで。


例として自分のポートフォリオがどうなのかというと、

[Yield on Cost]

銘柄  YoC
1.アルトリア・グループ (MO) 8.00%
2.ロリラード (LO) 6.77%
3.WisdomTree Intl. SM-Div (DLS) 5.64%
4.キンバリー・クラーク (KMB) 5.29%
19.エクソン・モービル (XOM) 3.29%
20.ウェルズ・ファーゴ (WFC) 3.07%
21.Vanguard US SM-Value (VBR) 2.95%


現在アナウンスされている値と、ETF商品を対象とするのは如何なものかと思いながら過去履歴より算出しています。結果トータル (PEP増配など近々の分を考慮前) で4.59%、ETF抜きで4.67%でした。10%に辿り着くのはまだまだ先ですね。


ついでに使えそうなサイト: Dividend Ladder.com | Dividend Calculator


4/26/2014

エマージングマーケットをロングタームロングプットでショートポジなスタンス

月初に怪しい相場観から、EEM (iShares MSCI Emerging Markets ETF) をLEAPS (Long-term Equity AnticiPation Securities) OptionのDeep In the MoneyなPutをHoldしているわけですが。


無意味な言葉を簡単にすると、EEMの空売り効果です。

  • EEM Jan.15 2016 Put 55 Long @15.20

年内に1枚あたり5㌦ (500㌦) 程度は期待していますがサテ?



ついでの話で、

そのEEMですが、現時点 (残存日数 630日)は本源的価値が14.16㌦、時間価値が1.49㌦になります。 

満期の2016年1月15日まで、値が動かず、金利と配当利回りも変わらず、ボラティリティも変わらない (現実には無い) 時に、時間価値の減衰は、

プレミアムのほとんどが本源的価値なので、アンフェイバーに行かない限りは使い道がありそうです。


では、ATMはどうか。ストライクプライスが40㌦のプットをロングした場合 (条件は上と同じで)

本来4.8㌦程度のプレミアムですが、スタート値の見た目を揃える為3.27倍しています。当然、満期時は本源的価値を有していないのでゼロとなります。

残存630日で建てたプレミアムが半値になるまで420日掛かり、そこから満期に近づくに従い、オプション買い方にとって時間の向かい風が徐々にキツくなり、30日を切るとそれがより顕著に。

裏返すとオプション売り方は、長くても2ヶ月程度までの限月物をトレードすると一番恩恵 (時間の追い風) が受けれるワケですな。


4/16/2014

小さきもの (それでいてホットでないもの)

駆け出しの頃に読んだ (主に株式にまつわる) 本からの理解で、
  1. 分散する
  2. 市場平均は偏っており、運用に使う場合はあくまで一部で
  3. 長期では小型株で且つ、割安株が良い
そこから、3. を一応考慮した商品を意識して組み入れているわけです。保有分からDGS (新興国) を追い出した事もあり、徐々にウェイトは下がっていますが。


長期で良いと言っても、長期とはどの程度なのか。100年?

当方は先の書籍達の中で、Robert Haugen R.I.P. (1942-2013)  が書いていた10年の倍で20年と都合良く解釈しています。それに加えて以下のデータから10年ではグロースに負け。

[2004-2014][2005-2014]

[2006-2014][2007-2014]

[2008-2014][2009-2014]

[2010-2014][2011-2014]

[2012-2014][2013-2014]

ここのところ成長期待の高いヘルスケア (バイオ) が多めのVBKがマズイ方向に行っているので、バリュー株のリスク / リターンが良く見えていますが、この先10年でVBRがグロースを圧倒する程の差を生むのか?

一度しかない運用期間で、ダイヤモンド・ヘッドに辿り着くかは五分五分でしょう。



少し角度を変えて、株式投資の事。

自分のポートフォリオに占める銘柄は、Mega ~ Largeの時価総額に固めています。それはそれで考えがあってこうなっていますが、1つ2つMid以下の銘柄もスパイスに良いのでは?と。

アノマリーの利用という意味では、いわずとも時価総額が小さい = Small Firm Effect、アナリスト調査等注目されにくい = Neglected Firm Effectは半自動的に達成しています。

そこから狙うところ、、相対的3低レシオとバリュエーションが良く、株主に継続してキャッシュを見せる事が出来て(有配 + 増配意欲)、更には業界で楔が効いてそうな企業。そして、も一つわがまま言うと、何やっているかわかりやすいと尚良し。


そんな条件を全て網羅しているとは言えませんが、最も気になる企業。
Textainer Group Holdings (NYSE : TGH)です。



まぁ、バリュー株らしい内容。詳らかにしてもしょうがないので、気になっているって事で。



ちなみに、どのような商品が銘柄を組み込んでいるのか、馴染みのある物だけ取り上げてみると、
  • PowerShares International Dividend Achievers Portfolio
  • Vanguard Small Cap
  • Vanguard Total Stock Market
  • DFA US Small Cap I
  • Vanguard Small Cap Value
  • PowerShares KBW High Dividend Yield Financial Portfolio
  • iShares Russell 2000 Value
スモール系に入っているのは当然として、PowerSharesは意外。

先ず、PIDでは上から4番目のウェイトです (ただ上位3つはLPだったり)
もう一つのKBWDは、Financial Services 54.64% , REIT 43.08% , Industrials 2.28% ← TGH と、意外より不思議。



ついでに、視覚で大きさなど。

ナンカこういった企業を見ると、探し物をしているみたいで楽しいっちゃ楽しい。