3/22/2017

懲りない面々


3月13日から公表されているJPX日経中小型に絡めて。イタイというか学習能力がないというか。


まず、「JPX日経インデックス400の狙い」のおさらい

公表されている文言を引用すると、


資本の効率的活用や投資者を意識した経営観点など、グローバルな投資基準に求められる諸要件を満たした、「投資者にとって投資魅力の高い会社」で構成される新しい株価指数を創生します。これにより、日本企業の魅力を内外にアピールするとともに、その持続的な企業価値向上を促し、株式市場の活性化を図ります。


気になる部分を当方が色付け。

赤字での表記部分については、指数を準えた結果儲からんと話しにならんワケ。いわゆる平均を超える必要性。一方、青字については不健全ながら異存はなく(ここは後述)


で、JPXと日経が恥ずかしげもなくブチ上げたアクティブな指数に狂喜乱舞し、それに連動した金融商品に闇雲にお金を突っ込んだ人々は一体どうなったのでしょうか?



報われなくても、本当は生きる?

んな事はないw


重大な欠陥は他のブログや識者の見解をご覧いただくとして、「投資者にとって投資魅力の高い会社」とは何なのか。これ創った人達は実際投資したり、良質な本を読んだことがないのかしらと思ったり。


株式市場の活性化、というかタダメシを提供?

上のグラフが示す通り、広義のデリバティブのロング・ショートでお小遣いが貰えてしまうんですね (実験済み)。たぶん相当多くの株屋さんや個人もやっているとは思いますが。むしろその為に組成されたんではないだろうか、と思える内容ですからね。

あと入れ替え需給相場の機会提供という意味でも活性化には寄与していますね。そこは高く評価したいところです。


「JPX日経中小型」はどうだろう

東証によると、


これまで、中小型株の動向を示す日本株指数は、時価総額や売買代金などの流動性指標によるものであり、資本の効率性や財務状況などの観点で銘柄選定を行う指標は一般的ではありませんでした。

当指数は、JPX日経インデックス400で導入した「投資者にとって投資魅力の高い会社」を構成銘柄とするとのコンセプトを中小型株に適用することで、資本の効率的活用や投資者を意識した経営を行っている企業を選定するとともに、こうした意識をより広範な企業に普及・促進を図ることを目指すものです。併せて、こうした企業への投資者の投資ニーズにこたえることを企図しています。

また、銘柄選定に際しては、銘柄ごとの市場流動性も考慮することで、新指数に連動した資産運用を可能とするための実務的要請に応えることも目指します。



救いはある?

それより普通の (せめて管轄内) トータル・ストックなり、まともじゃない市場 (マザーズ) 除く物を用意した方が資産運用には健全だと思うんですけど。


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3/15/2017

マリン・ハーベストがNYSEから上場廃止


暫くシャケ (当方呼称) の株価がどこも反映してないなぁ、と思ったら、、


Marine Harvest ASA (OSE:MHG, NYSE:MHG): Delisting from New York Stock Exchange and ticker change
Reference is made to Marine Harvest's stock exchange announcement on 15 February 2017 where the company announced its intention to delist its American Depository Shares ("ADSs") from the New York Stock Exchange. The ADSs have now been delisted. The ADSs are tradable in the OTC market in the US under a new ticker MHGVY.



MHG → MHGVY。その意味するところ

その前に3月9日受取の配当ですが、0.33**USD (NOK2.8) に対しTax withholdingとADR feeなし、なんで?ま、お陰で多く再投資できたワケですが。

ADRの大括りの中で、American Depositary Share (ADS) から相対、Under The Table Over The Counterとして、LevelⅡでの手間と費用を抑えるつもりなんだと勝手に思っていますが、さて。

そういえば、NTTもコスト負担がヤダって上場廃止するとか出ていましたね。


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10/27/2016

増配維持 (意地?


久しく痩せ我慢大会の様相を呈しているセクターで、

Chevron : 0.9% increase



現状の環境で増配の是非は兎も角、Unch回避に並々ならぬ意欲ですねw


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10/22/2016

土曜の雑感、のような年末準備の雑感


もう、、というかようやく休息が取れる状態になって、やれやれですw
生存報告的リハビリがてらに更新。


カナダ株 15% → 25% ?


基本売買時は意識して記録・集計していても、この季節までは配当→再投資は記録こそしても集計に意識を向ける事無く。そんな時に、最新組入れ銘柄のカメコ (CCJ) のDRiP状況を見て、大いなる違和感。

Dividend91.13
Other-68.33 (DRiP=8.53102)
Withheld-22.80 (FTR=25%)


い、何時からよ?という流れになって、調べてみようと。


四半期、トランスカナダ (TRP) の場合


先ずは2 , 5 , 8 , 11月配当で確認。

DateFTR
2015.08.0315%
2015.11.0215%
2016.02.0115%
2016.05.0225% ←ココ
2016.08.0125%


変わり目は今年2月以降なのでしょうか。


毎月、ショー・コミュニケーションズ (SJR) の場合


毎月末 (時折月初に反映) 配当で確認。

DateFTR
2016.01.2915%
2016.02.2925% ←ココ
2016.03.3125%
2016.04.2925%
2016.06.0125%


あまり話題になっていないですが、どうも国内ネット証券も違いがあるようですね。


で?


ちょっと疲れたのと夜の別顔があるので、今日はここまで。(続きがあるかは不明ですw

8/09/2016

成れの果て


前場に下がったら 336億 347億 707億お買い上げ出動確定で、

日経平均VI


[ 3ヶ月 ]


[ 10日 ]


日本から高ボラティリティを除いて、一体何の魅力があるんですか?欲望無き買い方って怖いですねぇ。


ゾーン当て


もう世界と全く違う環境に変質し、ちゃちな賭場開帳しているJPX。そこで取るべきポジは、ちょくちょくとアウトライトで入りながらの (本日日中終値で



兎にも角にも提供されている以上、お安く日銀ゲームに参加するしかないでしょう。


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8/05/2016

あらためて古典から


恒例のデスマーチが穏やか過ぎで少し怖いお盆前。と言う事で、不気味な静けさに慄きつつも時間が取れたので、書棚整理ついでに古典を読み返してのポジショントーク。


The New Finance : Robert A. Haugen
- Overreaction,Complexity and Uniqueness -




手持ちは3rdですが、現在は上の表紙で4thのようです。

個人の間でもマーケット・ポートフォリオ (というより中身よりコスト) 至上という現在、バリューやボラやサイズなど古来からの物すらスマート呼ばわりされていますが、EMH信奉した本でも (なんで?って思うが)、この異端書でも、

「スマートはどうでもいい。長期はバリュー株じゃよ、そして小型株でな!」

と、いう結論。相当端折って一言で纏めると、ですが。そしてリスクはさておき。


聖杯を探せ


本書では飛躍しすぎて、(長文失礼


ダイヤモンドヘッド?ダイヤモンドバーか?
 今,複利で8%と21.4%の違いの意味について考えてみよう.
 あなたは平均的な投資家で, 毎年2,000 ドルを IRA に投資することができる.さらに, 30歳のあなたは65歳での引退を計画している.
 貯金 (nest egg) を貯めるのに35年残されている.
 あなたはどう投資するだろうか?
 値嵩の成長株 (ポートフォリオ10) と低位な割安株 (ポートフォリオ1) のどちらかに投資できるという選択肢を考えよう.
 名目ドルベースで8%の年率リターンというのは, F&F 研究の期間における平均インフレ率を考えると, 実質ドルベースで年率2.47% となる. この実質リターンで, あなたの貯金は退職時には (実質ドルベースで) 109,232 ドルに成長する. (値嵩株のような) 2.47% の実質リターンを得るものに老後も投資し続けると, 元本に手をつけずに, あなたは毎年 2,698 ドルの退職所得を得ることになるだろう:
     109,232 ドル×2.47% = 1年あたり 2,698 ドル
頑張ってください. 本当に良い老後を!
他方で, あなたが最も低位の株 ...................

~ 略 ~

元本に手をつけずに, 27万9,216 ドルの年収にもなるだろう:
    1,839,369 ドル×15.18% = 1年あたり 279,216 ドル
 考えてみよう.
 30歳の投資家が1年当たりわずか 2,000 ドルを IRA に投資したとしても, 低位株と値嵩株との間の過去パフォーマンスの違いは, 引退時には 100 倍以上の資産にまで膨らんでいる. つまり, 豪華な老後と貧乏な老後ほどの違いになる. あなたは, 老後をダイヤモンドヘッド裏のワイキキビーチで過ごしたいだろうか?それともスモッグでいっぱいのサンゲーブリエルバレーの中のダイヤモンドバーと呼ばれるさえない場所で過ごしたいだろうか?ダイヤモンドバーでの生活は, 金持ちの叔父などの助けを必要とするかもしれない!
 ダイヤモンドヘッドかダイヤモンドバーのどちらに行きたいか?さあ, 選択のときである.

ですって。
(注;値嵩 = グロース , 低位 = バリューと読み替えるべきかと)


えー、リスク資産の成長で複利効果を全面的に信じるの?とか、

小型割安株?そも金融商品貧弱国日本にそんなファンドねーし。(カモン、DFA

ETFによる流動性向上で、今後そこまでリターン差を期待できないでしょ?

等々、おいそれと丸呑み出来る物ではないのですが、2,000ドルを毎年それにBETしたらダイヤモンド・ヘッドへGO、みんなと一緒が安心のマーケット・ポートフォリオだと老後の足しには力及ばずとの事です。

年2,000ドルと言えば、厚生年金基金やDB、企業型DCが無い人の拠出限度額と似た値。即ち信じてみる者のDCは、信仰の壁を越えSBIでEXE-i GS へ全額BETが最善策と言えそうです。(ポジトーク




バックミラーで確認


さて、異端書の示す効果はどうだったでしょう。ACWIでデータが採れる最長期間と、ユーフォリアからのガラを挟んだ期間、焦土から復興期間の3つで見てみます。

Annualized Return
| 2000-2016 | | 2007-2016 | | 2009-2016 |
4.09% 2.10% 13.30%
4.08%0.67%12.54%
6.57%2.39%15.23%
7.87%2.16%15.09%
8.24%3.74%16.98%
9.35%3.40%16.87%









長期でせいぜい3倍強


ついでに上のデータ、2000 ~ 2016 を使って、面倒なので月初にDCが買ったものとし、リスクのない夢の35年推移 (絵空事) でも。

YrACWIACWI SMV
1282,190290,347
51,531,3251,749,967
103,402,9104,486,610
208,486,07715,458,837
3521,183,26767,887,218


想像するリスク量から、ACWIで半値八掛け、ACWI SMVなら半値八掛け二割引きぐらいが期待リターン最頻値になりそうな気が。ドタ勘ですけど。まぁ、何はともあれEXE-i GS はいかがでしょうか?(ポジトーク


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7/08/2016

何時と何処


スコーンと(原資産の) 値が落ちた時、コールIVが変動に追い付かずに高止まる様な挙動。出会ったら先ずコール売り、落ち着いたらカバコにする事が多い今日この頃。


トレードである以上、一貫性に拘ると墓穴を掘る事になるので深く追及していくことはしない方針。なんですが、チョット時間があったので、うま味の源泉を可視化してみよう、とチラシの裏。


簡単にS = 10,000、r = 0、yield = 0 (≅ plain-vanilla) で描画しています。

IV 10% の時




IV 20% の時




IV 30% の時




3つ重ねて



ごっそり時間価値も頂くのかがキーになりますが、後の挙動をデータ収集していれば曲線の狙い目を少し外しても、割とプラスにしやすいとは思っているんですけどね。


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