結構ブ厚くて面白そうだったが、結果買わずじまい。気が向いたら購入しようと思います。
しかし、ずらっと並んだ書棚を見渡してみると、「~は~しなさい」だとか、「~で億り人に」的な出版物が大量に並んでいますね。コネと文才があれば、ノーリスクで稼げるしある意味テーマ株的に便乗して、テキトーな内容で儲けれそうとか感じたり。更に「運用はOwn Riskで」の名の下にセミナーなんかしたりしてww
そんな事を思いながら、そんなフリーライド繋がりで、「バイブル」とまで評価されている原理の書がバージョンアップされたと見かけたので、どれどれとパラ見。その結果は..........
さて、そのままかな?
第7章「時間」が教える投資の魅力
収益率 ― その平均と変動幅 ― の計算に用いら入れる期間は、1年である。便宜的に広く用いられているこの12ヵ月という期間は、制約と目的がさまざまな投資家の用いる枠組みとしては必ずしも適切とは言えない。 |- 略 -| 本当に重要なのは、投資期間の違いである。
それがいかに重要かを示すために、1日の投資における普通株の期待収益率を例にとって、時間の効果を (†) 誇張してみよう。
段落、省略、文字装飾は当方判断による
先ず答えありき。どの期間から値を整えるのかという普通の事柄 (SD) から、長期こその雰囲気を作り出そうと意図的な独自理論 (SD→SE) とする素地がちらり。かなりのワルですね。
典型的な例として、ある銘柄の株価が40ドルで、1日の価格変動の範囲は39.25ドルから40.50ドルの間の1.25ドル、その日の平均価格の3.1%とする。過去10年における普通株の平均年間収益率はだいたい10%である。この株に投資したとすると、1日当たりの (平均) 期待収益率は0.04% |- 略 -|
この1日当たりの収益率0.04%と1日の変動幅3.1%を年率換算してみよう。年間平均期待収益率は10%となるが、その (‡) 収益率の変動幅は±387.5%といった恐ろしい数字となる
段落、省略、文字装飾は当方判断による
センセー、それじゃミンナ死んじゃいますよー。
だって、1年でそれでしょ?リスクの特盛りつゆだくじゃないですか。
もし理論的で正しい本ですと人に薦められ、ここ読んでたら今後その人の事を信用しないでしょうねww
そして、その独自理論より導かれし解は、
もちろん、良識ある投資家なら、1日、1ヵ月、あるいは1年でも普通株に投資するようなことはしない。これでは普通株に投資するにはあまりに短すぎる。なぜなら、予想される収益率の変動幅が先の例のように、平均期待収益率に比べて大きすぎるからである。
普通株の短期保有は不確実性が大きくその収益の大きさや安定性はバランスを欠いている。普通株の短期保有は投資ではなく、投機でしかない。
段落、省略、文字装飾は当方判断による
ふむふむ、相変わらずスゲェな。疑問山積。
- 短期の方が不確実性が大きいの?
- 保有期間が投資と投機を決めるの?
1. の疑問として、その示す意味がリスクとすれば気象予報の台風進路予想図の円を例えに書いている本もありましたね。不確実性という意味は言わずもがな。
2. の疑問として、エリス先生は指数原理主義者なので普通株 = 指数商品と変換した場合、30年後満期 (実質OTCしかないと思うが) 指数先物のバイ&長期ホールドは投資と言えるんですか?
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他諸々あり過ぎますが、1つの同感を得る為に、2つ以上の疑問を連れてくる怪書ぶりは健在でした。
(†) | 誇張はポジショントークとして五百万歩譲っても、USO教えちゃダメっしょ。 | |
(‡) | ですね、0.5σtではなく。 |
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