2/09/2015

やるね、バンガード。さよなら、VT

ついにきましたね。

50本の米国籍バンガードETF™の新規取扱いを開始 ~ETF取扱い本数は計67本に~ | バンガード


2015年2月9日(東京)―世界最大級の投信会社ザ・バンガード・グループ・インクが運用し、NYSE アーカ取引所、およびNASDAQに上場する50本の米国籍ETFが、近日中に株式会社SBI証券、マネックス証券株式会社、楽天証券株式会社(50音順)等の各証券会社を通じて日本の個人投資家向けに販売が開始されます。


こうなるとMSCIコクサイなんぞ、旧石器時代のクールな運用先と言われそうですね。

個人的には、SBIの特定口座で環境が整うので (1,2年内にはそうなってほしい)、2013年からひたすらドルをドルコストしている分が、次の買い場で役立ちそうでなにより。


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2/06/2015

理想と現実

手前のエエ加減なブログは兎も角、自分は定量的なブログをよく見に行きます。反対に変わった一家言を放つブログも何故か少し好む傾向があるようで、時々Webを巡回しています。

そんな中で、

株主還元は配当よりも自社株買いをするべき | サラリーマンが世界経済インデックスファンドに投資するブログ

株主還元を強化するため、増配を行うということがあります。
しかし、本当に株主還元を重視するのであれば、
配当金を増やすよりも自社株買いを行うべきだと思います。

~中略~

配当金を受け取るということは、その税金分のコストを支払っていることと同じです。
個別株だからノーコストで保有できる、という考え方は間違っていると思います。

~中略~

高い配当利回りは、喜ばしいことではありません。


税一点にフォーカスしているとして、主張は理解出来るようなそうでないような。国外株式など2重課税回避不可な仕組みを利用し、取り返せないロスを考えれば尚更言いたくもなるか。

ただ、その望まれている事とは裏腹、長期間、規律ある連続増配を行う企業は見かけても、長期間、配当を出さず規律ある自社株買いによる株主価値の向上をケイゾクしている企業を自分は知りません。知らないのは情弱なダケかもしれませんが。

ふと考えるに、そのような株主価値を創出する完全なる集合体が出来上がるには、
  1. 情報の効率性が担保され
  2. 全ての投資家が合理性のある振る舞いで
  3. 全ての企業が合理的な判断で行動する場合

という、非常に高度な条件がクリアされた世界であれば可能かもと思えたり。下手な買収 (所謂無駄遣い) をする経営者や、指数に堂々組み込まれている株券印刷業セクターが直ぐに排除されるような世界?

今のところ、辛うじて1. は (炭酸天国の日本ではなく米国では) それに近いところまで来ているのかも??ですが、2. 3. は未来永劫の宿題みたいにも思える。そうなる前に運用期間が終わりそうなので、実状に合わせてでも読んで目から鱗を4、5枚落としてみるのも手ではなかろうかと。

しかし、上の箇条書きを見るとポスト・ユートピア的ですね、修羅の国みたいな。出来れば自分は、アルトリアなど配当企業に囲まれてアルケイディアに行きたいところです。


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2/04/2015

界隈の怪とETF

前提としてリターンは不可知、コストと銘柄分散が評価である場合に例えば、

  • VT , コスト 0.18% , 銘柄数 6,943 (指数 = 7,571)
     ↘
    VTI , コスト 0.05% , 銘柄数 3,796 (指数 = 3,805)
    VXUS , コスト 0.14% , 銘柄数 5,807 (指数 = 5,579)

サイトに挙がってるから買えるのかどうかは別の問題として、前提に沿った場合VTを推奨する理由は全くありませんし、褒められてお喜びもどうかと。本当はもっと分散出来て経費率下げれまっせ、それを言うのが壇上でのお仕事じゃありませんかね?



さて話を戻して。



  • KXI , コスト 0.48% , 銘柄数 99
     ↘
    VDC , コスト 0.12% , 銘柄数 100
    IPS , コスト 0.40% , 銘柄数 168


    番外
    XWSD , コスト 0.45% , Swap

VTの件もそうですが、ひと手間半額は業界の常識なんでしょうか?
それでも、もうKXIでいいよと思えるならば、XWSDで全ての手間を省いて気絶が良さげな気がする。


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2/01/2015

スマートベータとセクター

退屈しのぎにひとつ。

例えば、単純なPBRからのバリューとか、イコールウエイトがスマートかどうかは良いとして、敢えて (ベータと比べて) 高いFeeを払う価値があるのかどうか。ベータ (S&P500) より高いリスクで低いリターンの場合、価値なしといえるでしょう。


下のグラフY軸は分配金再投資でのトータルリターンからの年率、X軸はリスクです。

[2007.02.23 - 2015.01.31]



近年商品化した低ボラや最小ボラなどは、更に短い期間の結果になる都合上入れていません。それでもたかが8年弱の中期運用、そんな期間でリスクも何もわからないと言われればその通り。ですが、もしS&P500を選ぶのなら、比較ローリスクのVIGか、ハイリスクのRSPを選びたいところ。

余談、自分にはもう何年も前に色々と保有していた黒歴史があります.......ww



もう少し長い期間、15年の中長期運用から米国セクター別で見てみると、

[2000.01.03 - 2015.01.31]



USMVやSPLVなどでも金融セクターがまぁまぁのシェアを占めていますが、中長期のリスクでは決して安定感はありませんね。



なんぼUSが世界の中心とはいえ、グローバルで見ないのもアレなので期間は短いですが、

[2008.03.26 - 2015.01.31]



書くまでも無く。Consumer StaplesとHealthcare、あとはスパイスを好きに組み込むだけでリスクを下げつつ、期待リターンをほんのり上げても差し支えない仕上がりになりそう。あくまで相対的な意味ですが。


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1/12/2015

総和 ≠ 羅針盤

オープニング・ベルまで少し暇なので、前々から気になっていた事でも書こうかと思います。それは、長期 (超長期) 買い持ち運用での値幅獲りを実践されているブログで、時折記事になるVIXについて。

検索すると、古くはVIX短先ETFの1552がコクナイで買えるようになった頃がピークで内容は、先物の特性についての一部をクローズアップしているだけが殆ど。肝心のVIXについての説明は皆無ですね。

相場環境も凪となり随分と注目も減りましたが、未だチラホラ取上げられていたりします。

ただ最近は、商品の事ではなくVIX指数そのものを見て、相場動向の先を読むような解説?的エントリーが多いですね。20を越えたら買いのタイミング的に云々等々。中身が良く判らない (様な雰囲気を持っていらっしゃる) 方が、VIX = σ30 に何を期待 (参考) しているのか、読んでも理解出来ないのはここだけの話。

自分が思うに、そもそも長期買い持ちの買い場なんて、余程の限界集落で外部からの情報を得ない生活でもしていない限り、イヤと云うほどわかるとハズなんですけど......

------------

と、まいど脱線気味ですが、せっかく書き始めたついでに、世界中の参加者が出したプライシングの結果 (=VIX指数) を、たまには手を動かして出してみようと思います。

The CBOE Volatility Index - VIX®
Variance = σ 2 = 2 T i Δ K i K 2 i e rT Q K i - 1 T F K 0 -1 2

T:満期までの時間 (365日計算)
F:オプションマーケットが示唆するフォワード
K0:フォワード以下の最初の行使価格 (= At The Forward)
Ki:i番目のOTMのオプションの行使価格 (Ki > K0 はCall、Ki < K0 はPut)
⊿Ki:行使価格の間隔 ⊿Ki = (Ki+1 - Ki-1) / 2
r:リスクフリー金利
Q(Ki)

:

行使価格Ki のOTMのオプションMid値
Ki > K0 はC(Ki)、Ki < K0 はP(Ki)、K0 は (C(K0) - P(K0)) /2



VIX = 100 × T 1 σ 2 1 N T2 - N T30 N T2 - N T1 + T 2 σ 2 2 N T30 - N T1 N T2 - N T1 N 365 N 30



兎角ザツな性格で、Mid値の拾い出しが甘かったり、期間の扱いを日で丸めたりで、ええ加減過ぎるデータなのが毎度ながらいただけませんなぁ。。一応補足、上pdfのヘッダー左が第1限月で、右が第2限月です。

で、一体何が言いたいねん、との事ですが、、、


あれこれと考えて書くより、すぐそこに回答がありました。

VIXや日経VIは恐怖指数? | 九条清隆 相場観と金融工学

さて、こうして計算されたVIXや日経VIがどういう意味を持つかということです。

オプション市場の複雑な需給構造をたった一つの数字に集約して表現しているということです。

裁定残高や
信用残高に似たような性質の指標です。

この数字の絶対水準をたまに見ただけでは、多くを語ることはできません。

ひとつの数字に集約される前の、オプション市場全体の需給構造や、 過去からの相対的な比較や動きの癖などを理解してないとトンチンカンなことになってしまいます。



流石、オプションの先駆者たる的確さに頭が下がります。恐怖指数?ナニソレおいしいの?ぐらいしか思いつかない自分とは雲泥の差です。


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1/03/2015

御犬様 (2015 Dogs of the Dow)

今年もログしておきます。

2015 Dogs of the Dow


[ 2001年以降の御犬様一覧 ]

N/Y 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
1 MO EK MO MO SBC GM PFE C BAC T T T T T T
2 EK MO JPM SBC GM T VZ PFE GE VZ VZ VZ VZ VZ VZ
3 GM GM GM T MO VZ MO GM PFE DD PFE MRK INTC MRK CVX
4 DD JPM EK GM MRK MRK T MO DD KFT MRK GE MRK INTC MCD
5 CAT DD SBC JPM VZ MO C VZ AA MRK KFT PFE PFE PFE PFE
6 JPM CAT DD MRK JPM PFE MRK T T CVX JNJ DD DD MCD GE
7 IP SBC HON DD C C GM DD VZ PFE INTC JNJ HPQ CVX MRK
8 SBC IP GE C DD DD DD JPM MRK MCD DD INTC GE GE CAT
9 XOM MRK CAT GE PFE JPM GE GE JPM HD MCD PG MCD CSCO XOM
10 MMM XOM T XOM GE GE JPM HD KFT BA CVX KFT JNJ MSFT KO

AT&TとVerizon Communicationsが不動のワンツー。個人的には製薬を欲しているので、PfizerとMerckが注目企業になりますね。



ものはついでに、ダウ平均 vs 御犬様連合で比較すると、

[2014.01.01 - 2014.12.31] [2010.01.01 - 2014.12.31]
補足としてDOD (ELEMENTSSM "Dogs of the Dow" Linked to the Dow Jones High Yield Select 10 Total Return IndexSM) はETNで無配、^DJIは配当考慮していないグラフです。^DJI = SPDRのDIAとして分配金を考慮すると、

  • 2014.01.01 - 2014.12.31では、DIA = 10.7% vs DOD = 11.18%
  • 2010.01.01 - 2014.12.31では、DIA = 89.9% vs DOD = 122.53%

となりますので、実際のリターン差はもう少し縮まりますが、まずまず悪くないと思えますね。

ただし、投機商品利用の悲しい性として、お高いFee分以上は確実に劣ります。自前で組める環境 (手数料・課税条件) であれば、そこそこ使える戦略と言えそうです。


12/23/2014

どうでもいい小ネタ

睡眠確保は譲れないので、寄り引けトレードをメインにしている都合、朝一布団でトレードの為に起きるかどうかスマホでチェックをするわけです。大体、夏時間はAM 4:00頃、冬時間はAM 5:00頃。

そのついでに頭の体操として、^RUTの1~3ヶ月程度のATMボラを計算してみたり (朝から何やってんだか) 。もちろん簡便且つ、短い期間なので考慮する項目が少ないBrenner - Subrahmanyam Formulaで。


σ atm  C∨P atm 2 π S T    C∨P atm ・・・ Premium 
     S ・・・ Underlying Asset Price


これを変形して、自分の思うIVから大体のプレミアムも出せて結構便利です。イヤまてまて、一体自分の思うIVってなんやねん。と、いう事はさておき。



オプションからもうひとネタ。

下端のLeaps Put Longで放置している、Wisdomtree DXJが、、、



何コノ分配金?為替ヘッジ益?


そこまではどうでも良いお話だったのですが、、、



ストライク・プライスをイジられるなんて。。朝起きてのっけから、ポルナレフ状態だったりするww