2/23/2015

今後も有効?

良い時には悪い時の事でも。

自分は誠に残念ながら近年で最大の株価下落記録である、リーマン時に株式投資や、株価指数商品などリスク資産で運用していなかったので未経験。(正確には不動産にブッ込んでましたww)

さて、その時のような大きな下落はロンガーにとっては将来の糧で、これから積んでいく間は嬉しい期間。教科書的には、リスク許容度に合わせ債券をポートフォリオに適量盛り込む流れが一般的。でしたっけ?

そこで先ず債券を見てみると、

|============================ 短期国債 ============================|
[2007.10.12 ~ 2009.02.27] [2007.10.12 ~ 2015.02.20]
この期間S&P500との相関は、-0.42 ~ -0.50



|============================ 長期国債 ============================|
[2007.10.12 ~ 2009.02.27] [2007.10.12 ~ 2015.02.20]
この期間S&P500との相関は、-0.47
これだけ見れば株式いらんのじゃないかと思うフシはありますが。



賢者ポートフォリオをドルベースで考えた場合で、かなり保守的に株式 45% : 債券 55% でどうなるか。

|======================= 市場平均 + 短期国債 =======================|
[2007.10.12 ~ 2009.02.27] [2007.10.12 ~ 2015.02.20]
リスクを抑えてリターンも抑える。当然というか、悪い時期に長期国債ほどリスク低減効果はないですね。



|======================= 市場平均 + 長期国債 =======================|
[2007.10.12 ~ 2009.02.27] [2007.10.12 ~ 2015.02.20]
最悪時のリスクをある程度抑えて、リターンはS&P500並と理想的?



市場平均はハイリスク過ぎ。有事で半値上等はかなわんと思う向きは、民需中心の地味で手堅い収益力のあるセクターを市場平均の代わりに組入れする事になります。

|========================== コンサバティブ ==========================|
[2007.10.12 ~ 2009.02.27] [2007.10.12 ~ 2015.02.20]
阿鼻叫喚で回りが血をダラダラ流している中、リーマン前~リーマン底で微プラ。結果現在まで保有で、S&P500をアウトパフォーム。比較低リスク (=高リターン) のVDC単体でも得られない安定感ですね。


しかしなんで低リスク,低ベータが良かったのか?これ (は日本のケースですが) とかヒントっぽいんですが。

「ボラティリティ・アノマリー」の行動経済学的探求


「リスクが高い証券に投資した場合の期待リターンは、リスクが低い証券に投資した場合のそれに比べて高い」との伝統的ファイナンス理論の「常識」に反し、現実の株式市場では、事前に測定された個別証券のベータ値とその後に実現されるリターンとの間、そして事前に測定された個別証券の銘柄固有ボラティリティとその後に実現されるリターンとの間に、それぞれ負の相関が観察される。

アセットクラス管理での資産運用で、単にお金の得喪のみを見ている運用者にはわからない、株式に投資している投資家であれば、実体験から腹に落ちる話ですね。

そして、なんでそうなるのか?レポートを荒っぽく纏めると、参加者の仕事上都合や無批判追随者も巻き込み、平均の質が悪化しリターンが殺がれていると。

すると、よくβ派な人がデイトレーダーに感謝の念を表明したり、アクティブ投信に一部サテライト運用とか正に盗人に追い銭な話。アクティブ投信に手数料もお支払しているので2重にヤラレる算段ですね。


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2/19/2015

債券もお忘れなく

これまでは、ですが。


  • S&P500均等荷重 (RSP) + 米国長期債 (TLT)

    [期間 約10年]
    [期間 約9年]
    [期間 約8年]
    [期間 約7年]
    [期間 約6年]
    [期間 約5年]
    [期間 約4年]
    [期間 約3年]
S&P500よりハイリスクでハイリターンのイコールウエイトで見てみましたが、概ね株式4割~5割が安定でしょうか。よりハイリスクの保有ETFでもある米国小型バリュー (VBR) はRSPに惨敗でしたね。



  • 米国生活必需品セクター (VDC) + 米国長期債 (TLT)

    [期間 約10年]
    [期間 約9年]
    [期間 約8年]
    [期間 約7年]
    [期間 約6年]
    [期間 約5年]
    [期間 約4年]
    [期間 約3年]
リスクフリーをひとまず無視した場合、シャープレシオ的にも素敵な関係。このセクターは比較低リスクという事もあり、ベストな配分は株式5割~6割とRSPより多く配分出来そうです。


例えば、米国株式と先進国株式などの組み合わせは正の相関関係。そこで懸命に最適化を求めても効果は微小で、当然というか株式と国債 (社債は正の相関関係っぽいのでトータル・ボンド系も含め調べていない) は、正常な世界であれば一考に値する気がしますね。


まぁ、教科書的には短期国債が正解かと思いますが、今回は、
  • 株 + 低リスクな債券 = それなりのリスク = 普通の事ではなく、
  • 株 + 高リスクな債券 = 中度のリスク
を調べたかっただけなんですが。


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2/13/2015

それを改悪と呼ぶ

なんともオヨヨなお話。

EXE-i グローバル中小型株式ファンドが投資対照指数変更で超低コストファンドになる? | cubの日記 コツコツ投資で2千万貯めました

cubさんは概ね期待を込め好意的にまとめていますが、自分は何時もの違う角度 (と、言うかDCで全ツッパしている故) からこの事について記録。



EXE-i中の人に助言しているのが、なんとモーニングスター・アセット・マネジメント株式会社だそうで。知りたいのは、参考指標の変更だけの指南のみに徹して、モーニングスターの人はMorningstar USから得た情報を合わせて提供したりしないんでしょうか......

基本バンガードにあってFeeの差が微細な場合はバンガード。以下、変更前の組入れETF (VB) と、変更後の組入れETF (SCHA) の比較。



これを見て、それでもシュワブです?

0.01%の差や、短期的にFoFが参考指標と一致していない事がそんなに重要なんでしょうか。
VB + VSSの半々保有で指標を気にしない方が、おそらく過半の個人が満足すると思えるんですけどね。(自分だけか?


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