10/22/2014

意外な傾向

このデータだけ見れば、金融 + 金融サービスも悪くない.......
(データはUS dividend championsより)

[ 連続増配のセクターと年数クロス集計 ]
それはタブン罠で絶対数が違うんだと思います。思っただけで確認していません。

というのか、年数加重 (に、ペイアウトレシオでの加減等ルールつき) で500銘柄以上を組み込んだ結構面白い商品作れる気がするんですが、ダメかな?


10/08/2014

シンボルはHYH (Halyard Health)

キンバリー・クラークのサイトにスピンオフ情報。あまりウロウロweb見ていなかったので気付くのが遅いw

Kimberly-Clark Announces Details for Completion of Kimberly-Clark Health Care Spin-Off

Kimberly-Clark shareholders will receive one share of Halyard Health common stock for every eight shares of Kimberly-Clark common stock held as of the close of trading on Oct. 23, 2014, the record date for the spin-off. Kimberly-Clark shareholders will receive cash in lieu of any fractional shares. The spin-off is expected to be effective as of the end of the day on Oct. 31, 2014, the distribution date for the spin-off, with 100 percent of the shares of Halyard Health distributed to Kimberly-Clark shareholders.

投資歴短いんでスピンオフは初めての経験です。

(Halyard Health)


9/16/2014

休日後雑感

やっと休みらしい休みをとって回復。


短期運用は、本業の忙しさからポジションの縮小を兼ねてメインの指数 (RUT) をお休みし、ETF (IWM) を使ってタイム・スプレッドやダイアゴナル・スプレッドをメインにボチボチと構築しています。

昨日はついでに、今後LDSでポジションを組むにあたって、少し理解を深めておこうと色々調べていました。

例えばLDSのプットの場合、満期まで9ヶ月以上あるプットを買って、満期に近いプットを売る。金ETFのGLDを対象として今ですと、2016年1月15日満期のプットを買って来月10月満期のプットを売る。普通に考えれば、買いポジの時間減衰 + 価格の上昇 (に伴うIVの低下) によるプレミアムの剥がれが敵になる。

プットなら上がりにくい、コールであれば下がりにくい対象を探して仕掛ける。ただ、それが判るのであれば現物で勝てるのでオプションを使う意味がありませんが、理想を言えばそういう事。

と、これぐらいで始めようとすると落とし穴があります。短期で気にしない金利を忘れています。例の金ETF (GLD) のATMで考えてみます。コモディティは配当がないのでPA=Pとして出してみると、

残存日数現値行使価格IV金利プレミアム
487118.6411816.53%0.59%8.203
0.75%8.076
1.00%7.881
1.25%7.688
1.50%7.499
1.75%7.314
2.00%7.132
2.25%6.953
2.50%6.777

金利が1% (+0.41%) になる = ①原資産が119.39に騰がる or ②IVが15.93%に下がる or ③38日残存日数が短縮される、それぐらいのインパクト。①~③はその他の値が不動としてのいい加減な前提ながらその影響は結構ですね、オプションに限らずで当たり前の事なんですが。

LDSを仕込む際、また一つ複雑な相場観を持つ必要があるわけですが、今後金利上昇を追い風として使うつもりであればコール側で構築する方がよさげ。逆に金利ヨコヨコ予測やヘッジ可能であればプットで組成しても問題ないのですが、順当に上がるに乗っかる方が楽な気がしますねぇ。

特に落としどころがあるわけではないのでここら辺で。


話変わって、人様の運用でもう一ネタ。

いまさら周回遅れで話題?に追いつく感じですが、、、< インデックス億り人名乗り

以前、自分も「普通やん」と書きました。額では無く率で見ると、という話です。
氏のトータルリターンと日数から、年率平均リターン (T√TR-1) = 2.81%から、期待値4%ちょいの組合せを毎月定額積立し、その通りスンナリ出る事もないだろうで5%後半の期待値ベースで運用していた感じでしょうか。ただ、こちらのサイトでは、年率平均リターンを3.5% (厳密には3.1%) と仰っているので、ところ変われば単利で評価するものなのかもしれません。


さて、その名乗り氏のCM欄から、氏は世帯所得上位で且つ倹約家。


厚生労働省 II 各種世帯の所得等の状況より


1%erならぬ3%erが、蓄財によって出来上がった資産額を「インデックスで~」と特定の手法が有効でその結果によって獲得したような、主と従をすり替えたタイトルで書いたもんだから。そこにジェラも混ざりつつ、「ムラの常識は世間の非常識」という縮図が小さな世界で繰り広げられていて非常に面白い。たぶん氏はシンパへの普通の報告のつもりだったんでしょうけど。まぁ異教徒から見れば変です。

こういうのは今みたいな強気相場じゃなくて、Ragnarøkに記事がアップされたりすると反応は随分違うんでしょうね。辛いのは平均買いである以上、とっても騰がっている時しかこういうネタにならないのです。

あとコメントでリスクは、長期 < 短期と思われているようで驚き。最後の方でパシっと指摘が入っていますが、SEを経典が恣意的に使ったせいか、それが未だに信仰の柱になっているとは........


9/01/2014

休場日の思案

オプションを使う自分にはとても興味深い記事です。
BPのプットオプションが期限日前に権利行使される | マッタリ バリュー投資とカバード・コール

プット早期行使のタイミングは配当落ち直ぐ (下の青丸時点) に行われると考えていたのですが、今回の事例はちょっと違うみたいです。



満期が近くディープインザマネーであればデルタ (原資産が1動いた時にどれだけオプションの値が動くかを表す指標) が1に近く、現物のショート・ポジション + 僅かにオプションらしさが残っている状態。

そんなプット買い持ちポジションで行使を考える場合、権利行使で得るキャッシュとそれで稼ぐ満期時までの金利収益 > プレミアムかどうか、(X-S)erT > Premium であればと。

超ざっくりですが、Open時の(X-S)erT = 4.52、プレミアムは = 4.71。当然こんな短期で金利も何もなわけで、普通は有利になることもない。じゃあいったい何でですのん?と考えてみたところ、一つの妄想浮上。

(続きはお暇な方だけどうぞ)


8/16/2014

結局、基本に忠実なだけでは?

JPX日経400って、株主ATM指数上位のエクセレント企業のケツ蹴り上げるのと、それを理由に無理やりGPIF (と追随する年金) に買わす為のクオリティ指数モドキと思っているんですが (違う?)

と、丁度いいところに、


第227回 スマートベータをどう考えるか | 山崎元「ホンネの投資教室」

尚、JPX日経400は、銘柄選定基準やウェイト付けの考え方はあるが、最終的には人間が判断を行っているので、他のスマートベータ運用とは些か性質が異なる。最終的に人間が判断する事自体が悪いとはいえないが、完全にルールが明確な運用とは区別しておきたい。


判断が定量的でないって、何なのこの指数?
組入れ希望者はUnder the tableが出来たりするんでしょうか? (だったらAmadaが既にやっているかwww


インデックス運用派の人々は、現状のスマートベータ商品であれば、そう気にする必要は無いと思う。例えば、TOPIX連動のファンドを、JPX日経400連動に切り替える意味はない。しばらくは、高見の見物をしていていいと思う。


氏の事なのでこういう締めになるのは当然として、だから東証一部上場株のみ連動が現状最良って淋しいですねぇ。。知恵要らずのトータルストック物すらない、ガンホーとかミクシィみたいな時価総額大きいのに1本のファンドでBET出来ない先進国って、、全市場154位と205位を無視するのは買い上げられた順にホールドする事を是とするにはアレじゃないかと思う。

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冗談はこれぐらいに、スマートベータが変な呼び名という事は置いといて、たった20年でどうだったか、MSCIファクター指数でのレポから中々面白い結果を見る事が出来ます。
(下図出典:スマートベータは年金運用の救世主か - ニッセイ基礎研究所)


超過なり安定を狙うにはバリュー寄せがメイン、クオリティが唯一グロース。肝心のリスクとリターンは、


図表4の順位だけ見れば、何でもカチ騰げ大相場でTopixのパフォーマンスが良く映りそうですが、年率を考慮するとケタ外れに悪かった運用対象です。同レポP.3、20年間での累積収益率グラフで一目瞭然ですが、何を買ってもTopixのみ長期運用対象から除外すれば良かった事に。

逆に考えると、どうしようもないくらいの相場が続き、今回の様な官製相場が来た場合はTopixにぶち込む事が最良です。ただ、そういった時は、Topixの重い動きより軽快な日経平均の方が効果高いので、先物とMarried putが資金効率からもよさげ。

先物嫌いは、平時とグダグダ相場は高配当ETF・1577でコア運用しつつ大相場が来れば、Topix ETFで短期サテライト、あとは、通勤時の吊り革広告と相談しながらサテライトをExitすれば、数少ない稲妻チャンスの (悪くても) おこぼれにあずかれそうです。

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戻って、上の結果では高配当が異常に良い。レポでは、


この理由は次のように考えられる。高配当利回り指数は組入銘柄を選定する際に収益性や財務体質も考慮する。また、配当性向が極端に高い“背伸び配当銘柄”を除外している。このため、指数はいわゆる優良企業を多く含むと考えられる。しかも、配当利回りが高いということは、株価が実力よりも低く評価された“真の割安株”である可能性が高い。このため過小評価された株価が修正される過程でキャピタルリターンも高くなったと考えられる。


思うに、基本に忠実な選定で分散してじっとしていればいいって話ですよね。ユニーク・リスクの影響をある程度下げる数を持てれば個別でも同じでしょう。

機関と違って個人は、例えばETF・1577の様に売買インパクトを考慮した制限を設定する必要がないので、銘柄選択自由度も比較にならないぐらいあります。そう考えると弱小個人はかなり優位ではなかろうかと。

これ言うまでも無く、資金と時間があり、市場平均との乖離をいちいち気にしない前提ですが。 (気にすると、世の中と同じ罠に嵌ってクソ株JCがオチ)


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8/03/2014

Pray towards the OCC

いつもながら株の話は特にないので、オプションの事でも。

配当 (分配) のあるアメリカンタイプのオプションで難儀な問題に、アーリーエクササイズ (早期権利行使) があります。売りも買いも同様です。

その事について、手持ち本でも触れてあります。



この本は、原資産を中心に据えたオプション、カバード・コール、キャッシュ・セキュアード・プットなどで必要ありませんが、一見の価値はあると思います。自分は、少しつっこんで知りたいと思って買って以来、ことあるごとに開けている、実務と理論のバランスがとれた良書です。(ジョンハル本より素人向き)

その中で、


 OCCはマーケットメイカーにのみ、取引日中にひとつのオプションに対してロングポジションとショートポジションをとることを許可しています。例えば、配当落ちの前日に100個コールを買い、同じコールを100個売れば、正味のポジションはゼロです。したがって通常であれば行使もできませんし、割り当てられることもありません。

 ところがマーケットメイカーであれば、取引終了後に買った100個を行使して株に換え、そして100個のコールのショートポジションを取るということが可能なのです。マーケットメイカーは、これを利用して配当落ちの前日にマーケットメイカー同士で大量のコールの売買を執行して、オープンインタレストの大部分を独占することができます。

 こうして、買った分を行使して株に換え、うまくいけば売った分のいくつかが割り当てられずに残り、配当をかすめ取ることができるというわけです。

~ 略 ~

 1)通常、コールを行使し忘れるのは個人投資家です。配当スプレッドは言わば、プロがその立場を利用して本来保護されるべき個人投資家のミスに付けこんで利益を上げる取引だと言えます。

 2)バイライトのポジション(株のロングとコールのショート)を取っている人にとっては、マーケットメイカーが配当スプレッドを実行することでコールが割り当てられる確率が高まります。  つまり、本来は配当分の収益をあげられたかもしれないのに、マーケットメイカーが大量の配当スプレッドを実行してオープンインタレストを独占することで、その収益機会がぶんどられてしまうわけです。

~ 略 ~


狡い気もしますが、MMとして普段努力しているんだからそれぐらいさせてやるよ、と言う事でしょうか。低ボラ環境下であっても気楽なタダメシとはいかないワケですし。


引用箇所のコラムがweb上で読めるのでついでにご紹介。
【最終回】個人投資家のミスにつけ込むことへの批判と メリルリンチの失敗 | ダイヤモンド社書籍オンライン


ま、配当 (分配) 絡みの時は、行使忘れの買い方は兎も角、ITMの売りっぱな個人も準備万端でフリーランチかもしれないとgfgf言ってる機関も平等で、ミンナ揃って聖地 (OCC) に向かって跪きお祈りする以外に手がないという事ですな。


*OCC = Options Clearing Corporation


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7/11/2014

孫の手を欲する

またまた拡充されていますね。

生活必需品セクターファンド XLP がオススメ(KXIとの比較)


あるとないとで環境に雲泥の差は確かにあるでしょう。だがしかし、

XLPだけでは商品運用の華である (加重の方法がとってもアレなのは兎も角、盲目的に) 銘柄分散がぁ.....

不足のお手当てとしてPowerShares PSCC (Cons Staples Small-Cap , ER 0.29% 20銘柄) が買えてもVDCの6割の銘柄数でしかない。そしてPSCCを買う手段はコクナイネット証券にはない。

[ VDC vs XLP ] [ VTI vs SPY ]

比較に市場平均を並べてみましたが、概ねMid以下の作用がその差になっている模様。

そこからも、リテール相手でやるべき事はVDCを買える環境、否、Vanguardの全ETFを店の棚に揃える事でしょう。もっと欲を言えば根本にあるMutual fundがスプレッドを考慮すれば一番いいわけですが。

1万ドル単位で買う人も多いだろうし、Investor SharesのみならずAdmiral Sharesの両方で。そんな世界になれば、現状のままであれば和製パッシブ・ファンドは必要なくなりますから、そんな夢物語があったとしても既得権者のチカラで霧散する事請け合い。


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戻ってカイガイETFの話。

Vanguardでは不便で、機関が好むSPDRセクターETFが最良だろう使い方はCsp&Ccです。S&P500 (SPY) やRussell2000 (IWM) ほどでは無いにせよ、特に金融 (XLF) やエネルギー (XLE) の出合いはまずまずあります。

それを上手く利用し、バックテストか閃き予想か、はたまた罫線屋さんとCWI信者の様なチャート分析なのかは各々として、カバード・オプションが出来れば、良いと思うセクターを自分で選びつつ、超過収益を期待したり、外れたとしても多くの期間でリスク / リターンを改善出来ると。

何もかもタラレバですけどね。