5/29/2014

2%の半分は2年縮まる

1年程前にどこかで書かれてあった内容の一年後。

相当うろ覚えですが、日銀の目標2%インフレを2年で云々。。。に対して、「いやそら無理やで、レートみたらマーケットは8年後で1%インフレ程度しか織り込んでへんしな」そんな感じ。

只でさえヘシ曲がった円債市場がモノサシとして正しくあるのか不明ですが、日銀の見通しと皆の予想は違うよ、という事だったかと。

そして現在、



黒田サン仰せの通りであれば、n年後の1年債がそれを表してもおかしくない筈。

普通のプラス金利下で、1年前は8年後期待インフレ率1%と記憶にあり。上表に誤りがなければ今は、2年前倒しの6年後に1%越え。来年みると4年後、再来年は2年後、明明後年は........まぁ、当面2%どころか1%の期待もないという事で。

何言ってんの?実質は負の領域で行くよ。と言われれば、そーでっかーとしか言えない話ですけどね。


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5/25/2014

愚者もたまには本を読む

普段立ち読み (買うほどの内容か確認→買わない) でお世話になっているので、勝手に恩を感じてその時が来ればネットではなく実店舗を利用。



書評は他に譲るとして、インベスターのオプション利用というのは数多あるデリバティブがメインの書籍でも珍しいと思います。

自分の場合オプションを使うというところは同じでも、「柔軟なノイズトレード」が現状の着地点。そんな投機思考でも視野狭窄にならないように、日頃から自分と違うタイプのブログをフォローしてインプットを心がけていますが、本書も同様。同じ物を異なる角度から理解させてくれる良書です。


余談。
本屋に行くといつもマネー雑誌の半端ナイ嵌め込み感に驚くんですが、ああいった物に載って「**に掲載されました」って見かけると、蛇心仏口とかそのヘビのサイズは如何ほど?とか思い浮かんだり、ゲスい自分でもそんな事書かへんで、と慄いたり。まぁ、毎度毎度の事ですけどね。


5/08/2014

10%

対象企業が当面大丈夫として、その株券に魅力があるのか買う (またはホールドの) 価値が今あるのかどうかを様々な指標から判断をするわけですが、そのひとつRate of Returnをガサツに纏めると、

[RoR-1]  Income Before Tax Market Capitalization > CB Weighted Average Interest Rate

[RoR-2]  Income After Tax Market Capitalization > Tax Free Municipal Bond

符号が逆 (<) になるんなら、擬似債券としての株券より債券買った方が良いという事に。


ADRを含めてそれが妥当かは兎も角、CB Wtd Avg = 4.64%、 Tax Free Municipal Bond (10yr A Rate) = 3.1%として、保有分を見てみます。(以下データは若干古いかもしれません)


①RoR-1が10%を越えるとExcellentとか。JNJがやや厳しめで、石油メジャーと金融の値がいいですね。


ついでに思いついたアメ株やADRは、

予想通りFBやNFLXの様なホットストックが擬似債券にはならないと。セオリーの生みの親であるバフェット (BRK) と保有銘柄の多くがそれなりの値は当然か。


も一つついでに思いついた日本株は、

独裁 カリスマ性と勢いがウリのファストリ・ファナック・Nidecあたりのアグレッシブ・グロースの値が低い事、その反対にJTや7&i は想像通りで小松は意外。

毎度書いておきながら特に結論も無いですが、Rate of Return はここまでにして。



10%ならば良いよね繋がりで少し。YoC (Yield on Cost)は本来配当増加を見込んで算出するとの事ですが、そこの予想をひとまず脇に置いておくと、

[YoC]  Past 12 Mo Income Principal Amount ≧ 10% となりたいワケで。


例として自分のポートフォリオがどうなのかというと、

[Yield on Cost]

銘柄  YoC
1.アルトリア・グループ (MO) 8.00%
2.ロリラード (LO) 6.77%
3.WisdomTree Intl. SM-Div (DLS) 5.64%
4.キンバリー・クラーク (KMB) 5.29%
19.エクソン・モービル (XOM) 3.29%
20.ウェルズ・ファーゴ (WFC) 3.07%
21.Vanguard US SM-Value (VBR) 2.95%


現在アナウンスされている値と、ETF商品を対象とするのは如何なものかと思いながら過去履歴より算出しています。結果トータル (PEP増配など近々の分を考慮前) で4.59%、ETF抜きで4.67%でした。10%に辿り着くのはまだまだ先ですね。


ついでに使えそうなサイト: Dividend Ladder.com | Dividend Calculator


4/26/2014

エマージングマーケットをロングタームロングプットでショートポジなスタンス

月初に怪しい相場観から、EEM (iShares MSCI Emerging Markets ETF) をLEAPS (Long-term Equity AnticiPation Securities) OptionのDeep In the MoneyなPutをHoldしているわけですが。


無意味な言葉を簡単にすると、EEMの空売り効果です。

  • EEM Jan.15 2016 Put 55 Long @15.20

年内に1枚あたり5㌦ (500㌦) 程度は期待していますがサテ?



ついでの話で、

そのEEMですが、現時点 (残存日数 630日)は本源的価値が14.16㌦、時間価値が1.49㌦になります。 

満期の2016年1月15日まで、値が動かず、金利と配当利回りも変わらず、ボラティリティも変わらない (現実には無い) 時に、時間価値の減衰は、

プレミアムのほとんどが本源的価値なので、アンフェイバーに行かない限りは使い道がありそうです。


では、ATMはどうか。ストライクプライスが40㌦のプットをロングした場合 (条件は上と同じで)

本来4.8㌦程度のプレミアムですが、スタート値の見た目を揃える為3.27倍しています。当然、満期時は本源的価値を有していないのでゼロとなります。

残存630日で建てたプレミアムが半値になるまで420日掛かり、そこから満期に近づくに従い、オプション買い方にとって時間の向かい風が徐々にキツくなり、30日を切るとそれがより顕著に。

裏返すとオプション売り方は、長くても2ヶ月程度までの限月物をトレードすると一番恩恵 (時間の追い風) が受けれるワケですな。


4/16/2014

小さきもの (それでいてホットでないもの)

駆け出しの頃に読んだ (主に株式にまつわる) 本からの理解で、
  1. 分散する
  2. 市場平均は偏っており、運用に使う場合はあくまで一部で
  3. 長期では小型株で且つ、割安株が良い
そこから、3. を一応考慮した商品を意識して組み入れているわけです。保有分からDGS (新興国) を追い出した事もあり、徐々にウェイトは下がっていますが。


長期で良いと言っても、長期とはどの程度なのか。100年?

当方は先の書籍達の中で、Robert Haugen R.I.P. (1942-2013)  が書いていた10年の倍で20年と都合良く解釈しています。それに加えて以下のデータから10年ではグロースに負け。

[2004-2014][2005-2014]

[2006-2014][2007-2014]

[2008-2014][2009-2014]

[2010-2014][2011-2014]

[2012-2014][2013-2014]

ここのところ成長期待の高いヘルスケア (バイオ) が多めのVBKがマズイ方向に行っているので、バリュー株のリスク / リターンが良く見えていますが、この先10年でVBRがグロースを圧倒する程の差を生むのか?

一度しかない運用期間で、ダイヤモンド・ヘッドに辿り着くかは五分五分でしょう。



少し角度を変えて、株式投資の事。

自分のポートフォリオに占める銘柄は、Mega ~ Largeの時価総額に固めています。それはそれで考えがあってこうなっていますが、1つ2つMid以下の銘柄もスパイスに良いのでは?と。

アノマリーの利用という意味では、いわずとも時価総額が小さい = Small Firm Effect、アナリスト調査等注目されにくい = Neglected Firm Effectは半自動的に達成しています。

そこから狙うところ、、相対的3低レシオとバリュエーションが良く、株主に継続してキャッシュを見せる事が出来て(有配 + 増配意欲)、更には業界で楔が効いてそうな企業。そして、も一つわがまま言うと、何やっているかわかりやすいと尚良し。


そんな条件を全て網羅しているとは言えませんが、最も気になる企業。
Textainer Group Holdings (NYSE : TGH)です。



まぁ、バリュー株らしい内容。詳らかにしてもしょうがないので、気になっているって事で。



ちなみに、どのような商品が銘柄を組み込んでいるのか、馴染みのある物だけ取り上げてみると、
  • PowerShares International Dividend Achievers Portfolio
  • Vanguard Small Cap
  • Vanguard Total Stock Market
  • DFA US Small Cap I
  • Vanguard Small Cap Value
  • PowerShares KBW High Dividend Yield Financial Portfolio
  • iShares Russell 2000 Value
スモール系に入っているのは当然として、PowerSharesは意外。

先ず、PIDでは上から4番目のウェイトです (ただ上位3つはLPだったり)
もう一つのKBWDは、Financial Services 54.64% , REIT 43.08% , Industrials 2.28% ← TGH と、意外より不思議。



ついでに、視覚で大きさなど。

ナンカこういった企業を見ると、探し物をしているみたいで楽しいっちゃ楽しい。


4/14/2014

手札あれこれ

退屈しのぎのおアソビです。

金融派生商品を使った運用で、その目的がトレースなマニアを除く普通の資産運用は、市場平均や代表的指数と比べて同じリターンを得るなら、リスクが低い方が良い。同じリスクの可能性があるなら、その逆。

ポジションや手法の選択が自由な個人で、出来るだけ合理性のある運用。そのひとつにオプションの利用があり、時間コストも含めた場合の有力候補はLDSでしょう。否、だと思います。

LDS = Leaps Diagonal Spread
簡単に、満期日・行使価格の違う銘柄の組み合わせで、オプション買いは9ヶ月以上先の満期日でDeepITMを使い、期近のATM~OTMを売る。



ここで一つ、机上のLDS運用をしてみます。

  • 期限は、来年1月4日までの300日運用 (逆算で3月10日運用開始)
  • 原資産はラッセル2000インデックス連動商品 (IWM)
  • 持っている相場観として、期限の300日後にIWMの価額が2.77%上昇している
  • フィーなどは除外

こんな感じで仮定、下図はイメージ。
何でこの%かというと、分配除いても経済成長率と同等の上昇は期待出来るでしょうとのいい加減な設定で、特に根拠も何もありません。

上表、日付の下に記載のIVは現状に近い値としています。出口期限のIVを低く設定していますが、現状ATMに近い値で。
IV = Implied Volatility
現実のオプション市場でついたオプション価格から逆算されたボラティリティをインプライド・ボラティリティという。
要するに、設定は概ね現実に近い、ありえそうな値を用いつつ、下の比較用に都合よく収斂させた結果がこうだっただけともいいます。




ベンチマークはIWM1枚(100口) を300日間買い持ち。

オプションの条件は、

  • 2年弱先の2016年1月15日満期、ストライクプライス94㌦、ディープインザマネーのコール買い
  • 期近オプションのプレミアムが1㌦のコール売り⇒失効⇒売建を毎月繰り返す
  • オプションのプレミアムは、開始時IV23%、終了時18%とし2項ツリー(300項)で算出
  • パラメータとして、日数は365日計算、金利は現状の米国2年債、分配は1.25%
  • 300日後にオプション買いを転売


【ケース1】
バイ・アンド・ホールド1枚に対しLDSを1セットで、思惑通りの結果 (価額上昇2.77%) だった場合。

売却時122.28㌦、IV18%とする事で、オプション買いが買値で売れる様になってあるので、LDSの儲けはコール売りのみです。分配は面倒なので1.5㌦としました。

晒した額でみても、悪くないですね。 

それならば、同じ金額を拠出したらボロ儲けやん?と鼻の下を伸ばしてみると、


【ケース2】
バイ・アンド・ホールド1枚分11,899㌦に近い金額までLDSのセット数を増やし、思惑通りの結果 (価額上昇2.77%) だった場合。
コレを見ると、ボラティリティが高いインデックス連動商品で玄孫の代までバイ・アンド・ドリップ貫徹し、複利の魔法で儲けると確信している神を除けば、短期での利益確定に一考の余地はある気がします。 




なんて、都合良く相場観通りに行く事はないので悪いケースも並べます。


【ケース3】
バイ・アンド・ホールド1枚に対しLDSを1セットで、思惑通りに行かず結果、オプション買いの94㌦まで下落した場合。
投下資本率でみるか、同じリスク対象としてみるかで変わりますが、悪くないと思いますね。 


【ケース4】
バイ・アンド・ホールド1枚分11,899㌦に近い金額までLDSのセット数を増やし、思惑通りに行かず結果、オプション買いの94㌦まで下落した場合。
 
【ケース2】で相場観を当てた場合、【ケース4】で大きく外した場合を見比べてみると、リスク選好度合いによっては選択可能な範囲に思えます。



では、相場観が大外れし300日後94㌦になったとして、バイ・アンド・ホールドと同額の損失を許容する場合はどの程度になるのか?

答えはLDS2セットです(絵は無し)


そこから300日後の来年1月4日時点で、IWMの価額が122.28㌦ ~ 94㌦の範囲において、

  1. B&Hより負け額を減らして、B&Hより少し儲けたければ、LDS1セット
  2. B&Hより負け額が同等、B&Hより儲けたければ、LDS2セット
  3. B&Hより負け額が最悪倍上回るが、B&Hよりそれに見合う分儲けたければ、LDS4セット

マイナス域に入ってしまえば、B&Hよりマシなダケで儲かっているとは言い難いですがww
ついで、余剰キャッシュは、安全性の高い短期債券等に置けば、更にリスク / リターンが良くなるハズ。


その損益を一覧にすると、



グラフは机上なので、毎回コール売りで必ず1㌦のプレミアムを獲れるのか?といったマイナス要素、予想変動率であるIVがどっちになっているか?といったプラスマイナスの要素があります。損益の傾きが1であるIWM-B&Hは変わりません。

無理矢理まとめると、バイ・アンド・ホールドが運用の最適解とするならば、一部だけでもオプションを利用し採りたいリスクの範囲を自分で決めつつ、相対的な超過収益の可能性を高めるのもいい気がします。

ただ、マージン・アカウントが生理的に嫌な人もいるので、そういった人はカバード・コール ⇔ キャッシュ・セキュアード・プットの往復が最適になるでしょうね。


4/10/2014

どう使いましょう

CBOEからのメールで知りました。



ただ、VIXを除けば後発のボラ系は流動性があるのか微妙すぎですので、コレはどうなるでしょうね。



何と言いますか、HV180%とかモリモリ。
思いつくのはインデックスの狙い通りにイベント時、相場の反応が大きそうな場合にSPXの売りと絡めてシンセティックとかLSとか。

兼業の相場に張り付かない場合、長期債のインカムを再利用した掛け捨て保険 (Black Swan Protection) 的な使い方や、仕掛ける仕組み、アイデア次第で面白いポジションが作れそうな気がします。

こういった情報を知るたびに思うのですが、日本も金融先進国のハズ。。。。?
売買手数料の一点を除けば、投資は無論の事、投機環境も含めてサッパリですからねぇ。