1/21/2014

ゼロの魅力

昨年秋頃から特に理由はないですが、欧州に興味があります。

そうそうそうと、ADRやピンクシートでなくても直接買えばいい事を思い出し、TotalやEni、L'OrealやらLVMHとかユーロ圏企業を順々に見ていてフト。

そういったユーロ圏のデカい目なんだから、Euro Stoxx 50の構成銘柄に入っているはず。

とすれば、そのインデックスの組成に不満が無ければ、エクスペンス・レシオが0%のdb x-trackers物があったよねー、と。

先の企業群も含めて投資としては情報収集不足だったり、そこまでの興味を感じなかったり。圏

それでいて得喪のみで賭けたい、そんな時こそ役立つのが金融商品です。

DBXは多くがシンセ物のようですが、利用者がそこに拘る理由もないと思っています。対象になる商品を見ると、XESCXESXですが、中途の面倒もゼロで考えるとSCでしょうか。



差分はReinvestment効果?だとすれば、EXITまではナンもかもゼロで良いとこどり出来そうなんですけど。


1/11/2014

未だ先は長い (3)

よく冷えますねぇ....えべっさんに寄って、やっとの帰宅。CESは意外だったみたいですね。明日も仕事ですが、ポジション調整するかもでザラ場に参加しつつポスト。



して、与太話の最終回。

未だ先は長い (1)
未だ先は長い (2)

何がオイソレかと、
先ず、シンプルに株・債券 (預金) で、運用したとして仮定インフレ率に負けない配分をツールから拝借。

因みに、リスク/リターンと相関のパラメータはデフォルトです。

そこから、更に簡単として株式をベータ1本で代替し、43%をS&P500、57%を1%のリターンを出す無リスク円債 (預金)に配分。理屈ではコレでインフレ負けの心配もなく、夜もグッスリ眠れる想定。


で、終わるはずもなく、リターンの柱である株式を見ると、


[S&P500 1953-1968][S&P500 1998-2013]
抽出期間は古典や伝道師の所与、右肩黄金時代の一例が左です。
右は最近で、共にたった15年のネ動き。

左の様であれば、感覚的にリタイア可能と思えます。しかし近年の右図、1998年頃からのヒストリカルでブートストラップ回してみたりと、データをモテ遊んでみたその確率は.......萎えますwww


折角なので、確率の萎え萎え具合その条件は以下。
条件①
  • 年350万 (月29.16万) 取崩す内の43%をS&P500指数連動商品を毎月売却
  • 残りの取崩しは無リスクから
  • 手数料や年貢は考慮せず
条件②
  • リタイア年齢は40歳
  • 想定寿命は85歳
  • インフレ3%のうち、2%分 (1%は無リスクで吸収) を考慮したS&P500の期間リターン
  • リスク資産は6,020万 (1.4億の内43%)
  • 全期間を運用期間として
  • サンプル回数は10万回

その結果が下図

[S&P500 1953-1968][S&P500 1998-2013]
破綻しなかった場合の最終運用残高 9.4億強
累積破綻確率 0.47%
破綻しなかった場合の最終運用残高 914万強
累積破綻確率 79.8%

※グラフの線、シアン = 運用残高 (左軸) , マゼンタ = 累積破綻確率 (右軸) です。
(これはド素人のアソビゆえ誤りがあると思います。間違いを指摘頂けると幸いです。)


左の幸せな時代ですと、ほぼ破綻する事なくどんどん資産が増える罠。

一方、近年 (右) で考えると、「破綻しなければ」天寿全うまで大丈夫ですが、その前に古希から少しで50%破綻しています。勿論リスク資産部分のみがですが、これナカナカ厳しい結果ですね。

ベータでコレですので、劣化ベータで努々妄想すべきではありませんね。

::::::

そもそもリタイアするのにそんなに消費してたらアカンやろう。とか、イヤイヤそんな物価上昇 or ショボイ過ぎる運用リターンはありえんわ。と、いう意見はあると思います。あと、いくつまで生きるつもりなのか、ココ重要ですね。

今回のシミュレーション (仮称:仮想オッサンの未来予想図Ⅱ) は、既に社会保障は藻屑となっている前提。それも含め様々なパラメータをどう見るのか、一体どのデータを信頼してエイヤっとするのか?結局良く判りませんな。

まぁ、この仮想オッサンが安全側に立って考える場合、取崩しを減らす = 消費額を大幅に下げる。若しくはリタイアを遅らせて蓄財を増やす等、何らか手立てが必要でしょうね。 (おわり)


1/10/2014

未だ先は長い (2)

前回からの続き。

未だ先は長い (1)

実際にアーリーリタイアされている方のACRの素 (コスト) はどの程度を見ているのか?それはその人次第なので千差万別ですが、更に別の方のブログから目安となる記事を見つけたので勝手に試算してみます。(見当違いを想定し、リンクしません)


~ 前略 ~

1.豪遊モード…18年
・頻繁に新車を買い換える(国産普通車)もしくは外車を長く乗る
・年に3回以上国内旅行または年に1回海外旅行
・息抜きに年に数回近場のシティホテル(ヒルトン、リッツ)に泊まる
・とにかく、欲しいものはよく考えずに買う
・週末は毎回飲み会やデート
・飲めや歌えの大騒ぎ
(あまり「豪遊」というのをしたことがないので、何をしたらいいのか思いつかない)

~ 中略 ~

3.通常モード…50年
・クルマはなし
・旅行は気が向いたら年に1回。ない年もあり。
・家計簿をキッチリつけて管理する
・必要な物だけを厳選して買う
・つまり、今と同レベルの生活を継続する

~ 以下略 ~

1.豪遊モードの内容をイメージすると1500万。
そして、インフレを考慮せずで算出されているので、年数が18年から2.7億予想。

3.通常モードの内容をイメージすると300万。年数が50年なので1.5億予想。

1.の過大を3.で補正すると、1.の豪遊モードで833万。ただし、3.が200万と考えれなくもない。
いずれにせよ1~1.5億 (インフレと年金考慮せず) が保有コストとイメージ出来そうです。

::::::

ふむ。

以上の事から、少し余裕を見て。

自分の仮定インフレ率3.0%で、例えばですが350万/年の消費を見込んだとして、20年後は630万強/年必要。現在ACRが40とすると、2.7億強の保有資産がある状態でしょうか。 (運用期待値 = 0%として)



それじゃー何のための運用だよ?

と、なりますので、運用期待値 = 仮定インフレ率まで持っていければ、ACR = 40で1.4億強。40歳でリタイア、85歳で鬼籍をイメージし、えいや、っとACR = 45で1.4億ということにしておきましょうか。


まぁ、期待リターンを弄って、何%上げれば現実的な値になるのか?紙の上では簡単に出てきますが、そうオイソレと行きません。タブンいかないと思っています。


( 次回で終わり )


1/09/2014

未だ先は長い (1)

年初から日本株 (正確には日経平均) は良く動いてますね。今IVは26%ぐらいなので、1.64%/日は動くモンとかと。まぁその品の有無は兎も角、特段驚く事でもないでしょう。


さて本題。
年始だいたい今頃の恒例行事。

リスクの大小に関わらず、お金の管理は自分の仕事になっていますので、一応データを見せつつ現状を相方に説明。差し詰め極小ヘッジファンドの年次報告といったところか。

簡単に纏めると、ペーパーアセットの好調と裏腹に、地価が思いのほか変わってなくて逆の驚きもありつつ、資産バブルはマダマダこれからか??と、そんなところです。

自分の場合、運用で得たい物は時間です。その進捗確認に毎年ACRを出しているのですが、今年は仮定インフレ率を2.0% → 3.0%へ修正したので一段と努力が必要となりましたww インフレ率をどう見積もるかで絶望的な値となるので設定はいつも悩むところです。

今日現在、3.0%は妥当なレベルと考えていますがハテ。



そして、そのACRとは?

高等遊民の備忘録:早期リタイアの判断基準

もっと一般化して論じるとすれば、重要なのは資産の絶対額ではなく、資産額と生活コストとの比だと思います。年間生活コストの何倍の資産を持っているかです。PERに倣って、これをACR(Asset Cost Ratio)とでも呼ぶことにしましょうか。

~ 中略 ~

あくまで私の基準ですが、
(年齢+ACR)>平均寿命
が、リタイア可能かどうか判断する際の目安になると考えます。
とてもわかりやすく、自分も氏考案のACRをモノサシに使用しています。


( 次回に続く )


12/28/2013

市場丸ごとポートフォリオの内訳

今年は人並みの休暇が確保出来やれやれです。

大掃除は翌日にまわし、データ整理などどうでもイイ事から始めているのですが、2009年あたりに考えていた運用の妄想メモwwを発見したので、今はどうなんだろう?と、思い立った暇潰しです。

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需給によるアゲサゲを簡単に享受したい場合、市場丸ごと抱える手法が推奨されています。例えば米国の場合、Russell 3000であったりトータル・マーケット物を1本で済ませるというのが凡庸。

散見する推奨商品ではバンガードのVTIとなるわけですが、そのVTIはその他の市場平均物と同様に超大型・大型株で75%以上。Morningstarの通りのマーケットキャップ配分を、時価総額毎に分解したバンガードの商品を使ってバックテストしてみると、



ピタリ一致。VTI = MGC + VV + VO + VB です。(現在のベンチマークはMSCIではなくCRSPです)


VTIが本当に個人の運用で理想的なのかはサテオキ、個人でマーケットキャップの偏りを是正したいとか、どの本 (タブンLarry E. Swedroeだと思う) だったか忘れてしまいましたが、平均とは大型成長株に大きく傾けた歪な指数なので、そういった連動商品のみで運用を完結する事は望ましくない。とか何とかありましたし、当時は色々と思案した覚えがあります。

故に現在の自分は妄想が昇華し、商品を使った運用は小型割安のみで片張りなワケなんですけど。

そしてそのマーケット・ポートフォリオがデカイモノに偏っている事はお猿さんでも判るわけですが、成長株偏重なのかはコレでは見えません。物はついでに調べてみると、リスク・リターンのつり合いから下の様な配分になります。

  1. MGC (超大型株ブレンド)

    MGK(成長株)48%
    MGV(割安株)52%


  2. VV (大型株ブレンド)

    VUG(成長株)63%
    VTV(割安株)37%


  3. VO (中型株ブレンド)

    VOT(成長株)100%
    VOE(割安株)0%


  4. VB (小型株ブレンド)

    VBK(成長株)68%
    VBR(割安株)32%

超大型は成長・割安のバランスが取れた概ね半々、大型以下が歪です。中型に至っては割安株の出番は一切ありません。市場丸ごとポートフォリオは教科書通り成長株に依存している事は確かのようです。だからどうした、歪だろうが安易で安価で儲かれば何でもいいんじゃない?となり、オチは特にありませんが。

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と、つまらない事を書いている内に飯の仕込み時間が来たのでここら辺で。運用で年内書く事もありませんし、2013年は丁度110本目でブログ納めですね。

それでは良いお年を。


12/21/2013

残キャッシュの向け先

よくわからないオプションの備忘録に続いて買ったらかしw 運用の備忘録。

ちまた、"海外口座を使う際のリスクが表面化した一例だ" などなど言われた、Firstrade新規開設不可のニュースがありました。(現時点、Apex clearing執行方針によりとの情報なので、""氏の様なお上?説ではなく、既存は影響なし)

自分は折角の機会と、愚図愚図と放っていた件に着手し、やっとInteractive Brokersに短期運用は切り分け。移管はホント楽チンでした。


さて本題。その資産移動で残った (残した) キャッシュの向け先。

趣味的投資で1銘柄増やすか?ただ、生活必需品に多くを配しているので、BTI、PMなど煙草銘柄やRBGLY、CLXの日用品・NSRGY、BUDの飲食も今必要に感じません。煙草以外は、そも高いし。

資源系もオイルメジャー4つで十分、パイプラインも高過ぎの印象。BBLやVALEなど鉱業は振れ幅デカ過ぎです。タイミング次第でありかもしれませんが、今は無いです。

ヘルスケアはLLYがよさげに感じますが、素人的にAZNがあるから微妙。もう少しお安く買えるのであればBAXか。その他、医療機器系は完全に期を逃がしてます。


アレコレ考えるのは楽しいですが、当分買い場ではないでしょうね。
するとインデックス、上場投機信託 (ETF) の出番か。



自分がポジション建てた時期からにしていますが、綺麗に別れていますね。
実際は、調整があった時に買い増し + Drip のナンピンで、
  • VBR 52.64%
  • DLS 42.41%
  • DGS 0.68%

となっています。

来年新興国がアカン子になるんだったら、腐臭漂う頃合いでナンピンするべくキャッシュで待機しておくのが良いかもしれない。


果たして、それはDGSで良いのか?

と、思い立ったので久しぶりにETF Databaseを確認してみるも、クローズの可能性が低く複数新興国物でDGSより魅力のある商品........やっぱり無いな。


12/04/2013

原資産と柱

(とりわけ不評な) オプネタ備忘録。

というわけで、色々と指数やら銘柄やら対象になりそうな原資産を片っ端から調べているんですが、大前提の外せない条件として、

  • 期先も流動性あり
  • ヨーロピアン・タイプか、アメリカンは無配当

でサーチしての結果、過去 (ETFのIWM) の相性と根拠なき嗜好で、元の鞘に戻ってRussell 2000指数が一番しっくりきそうな気になっています。


※根拠なき嗜好 = KOよりPEPとか、KよりGISとか、GSKよりAZNとか


Russell 2000買い持ちのリスク / リターンがS&P500、とくれば無論Dow30に劣っている。その事については全く問題ないと今は考えています。

そのRUT、振る舞いの下品さは我が日経平均軍に負けるものの、まずまずの過敏さんです。逆に、来るべきカタストロフィまで安定して見えるSPやダウは、自分にはチト難易度高い気がします。

メインは良しでその柱として、ダイナミックヘッジなどはハナから無理。そして、オートメーションは相当時間掛るので今のところ戦力外の3軍です。そうなると、ガンマ(デルタ) はフラット近辺、セータ微+、ベガ+で、寝ている内に死なないポジションを主軸に。と、自分なりに暫定の解が出ています。

そこから仮想マネーで建てているポジションは、

■ Dec.04 , 06:00 (JST)
         
Type Symbol Price Last IV D G V T
Short .RUT131219P01105000 8.66 9.5 18.2 99 -3 -254 144
Short .RUT131219C01135000 9.29 8.7 14.9 -111 -3 -266 125
Long .RUT140116P01105000 19.44 19.65 17.8 -117 2 447 -89
Long .RUT140116C01135000 19.37 18.3 15.7 128 2 458 -82
          -1 -2 385 98

言うならばDouble Calendar Spread ですね。略してDCSとでも呼びましょうか。
仮想にも係らず、性格に似て控えめな枚数にww ここからボラドロップ喰らうと少し痛いところですね。

現在の様な状況はDCSを基本にしながら、ゼロコストバックや相場観での枚数調整を実験に加えていきます。高IV相場はその時学習するとして、年始に向けて少しずつ戦略を立てていく所存。