よく冷えますねぇ....えべっさんに寄って、やっとの帰宅。CESは意外だったみたいですね。明日も仕事ですが、ポジション調整するかもでザラ場に参加しつつポスト。
して、与太話の最終回。
未だ先は長い (1)
未だ先は長い (2)
何がオイソレかと、
先ず、シンプルに株・債券 (預金) で、運用したとして仮定インフレ率に負けない配分をツールから拝借。
因みに、リスク/リターンと相関のパラメータはデフォルトです。
そこから、更に簡単として株式をベータ1本で代替し、43%をS&P500、57%を1%のリターンを出す無リスク円債 (預金)に配分。理屈ではコレでインフレ負けの心配もなく、夜もグッスリ眠れる想定。
で、終わるはずもなく、リターンの柱である株式を見ると、
[S&P500 1953-1968] | [S&P500 1998-2013] |
|
|
抽出期間は古典や伝道師の所与、右肩黄金時代の一例が左です。
右は最近で、共にたった15年のネ動き。
左の様であれば、感覚的にリタイア可能と思えます。しかし近年の右図、1998年頃からのヒストリカルでブートストラップ回してみたりと、データをモテ遊んでみたその確率は.......萎えますwww
折角なので、確率の萎え萎え具合その条件は以下。
条件①
- 年350万 (月29.16万) 取崩す内の43%をS&P500指数連動商品を毎月売却
- 残りの取崩しは無リスクから
- 手数料や年貢は考慮せず
条件②
- リタイア年齢は40歳
- 想定寿命は85歳
- インフレ3%のうち、2%分 (1%は無リスクで吸収) を考慮したS&P500の期間リターン
- リスク資産は6,020万 (1.4億の内43%)
- 全期間を運用期間として
- サンプル回数は10万回
|
その結果が下図
[S&P500 1953-1968] | [S&P500 1998-2013] |
|
|
破綻しなかった場合の最終運用残高 9.4億強
累積破綻確率 0.47% |
破綻しなかった場合の最終運用残高 914万強
累積破綻確率 79.8% |
※グラフの線、シアン = 運用残高 (左軸) , マゼンタ = 累積破綻確率 (右軸) です。 (これはド素人のアソビゆえ誤りがあると思います。間違いを指摘頂けると幸いです。)
|
左の幸せな時代ですと、ほぼ破綻する事なくどんどん資産が増える罠。
一方、近年 (右) で考えると、「破綻しなけ
れば」天寿全うまで大丈夫ですが、その前に古希から少しで50%破綻しています。勿論リスク資産部分のみがですが、これナカナカ厳しい結果ですね。
ベータでコレですので、劣化ベータで努々妄想すべきではありませんね。
::::::
そもそもリタイアするのにそんなに消費してたらアカンやろう。とか、イヤイヤそんな物価上昇 or ショボイ過ぎる運用リターンはありえんわ。と、いう意見はあると思います。あと、いくつまで生きるつもりなのか、ココ重要ですね。
今回のシミュレーション (仮称:仮想オッサンの未来予想図Ⅱ) は、既に社会保障は藻屑となっている前提。それも含め様々なパラメータをどう見るのか、一体どのデータを信頼してエイヤっとするのか?結局良く判りませんな。
まぁ、この仮想オッサンが安全側に立って考える場合、取崩しを減らす = 消費額を大幅に下げる。若しくはリタイアを遅らせて蓄財を増やす等、何らか手立てが必要でしょうね。 (おわり)